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外院尾根の古き参道は勝尾寺まで続いていたのだ。

One2

どこにいくんだい?

勝尾寺までぶらぶらと。

それならこっちのあぜ道を抜けなさい。そうすれば自然と勝尾寺まで道は続いていくよ。

ありがとー。

どうぞ~♪

「どうも」という言葉ではなく「どうぞ」という外に開かれた言葉を使われた自転車おじいさんに導かれ、古き参道に入る。それは以前、パタゴニアのショップの兄さんにオススメされた道で、今日という晴れの日に散歩することにした。イノシシの進入を防ぐフェンスは人とケモノの境界線。いつからこのようなものが出来たが知れぬが、大切に育てた作物のためなら致し勝たぬと、里山の心を知るジジババの苦悶の印のようでもある。そこから尾根を歩き続けると、箕面栗生住宅を見下ろす山裾で、のんびり過ごすおじさんと、白髪の眉毛が立派なおじいさんに出会った。

One5

ここは、どこでしょうか。

ここは古参道と旧参道の別れ道で、ちょうどそこに町石があるでしょ。その右の旧参道には見晴らしのよいところが一箇所あって、一方の古参道は森に覆われた道でひとりでは寂しいかもな~と、何度も通いなれているであろう山道を教えてくれる。町石とは、1町=約109.09メートルごとに置かれた石の卒塔婆のようなもので、ここから勝尾寺まで何個もあるという。ひとつ楽しみをいただいて、ふたりなら楽しいであろう古参道に足を踏み入れる。

One6

日本の山のいたるところに地蔵はある。この古参道の先にも「しらみ地蔵」という大きなお地蔵さまがおられて、時を越えてそこに経っている。すでに顔は風雨で消され、それでも顔と分かるのだから、心の持ちようとはかくあるべきであろう。そして道中にいくつかある小さな地蔵さまにも、キレイな草花が飾られ、こんな山奥でも常に人々が大切にしているということが嬉しくなる。「勝手に箕面の山パトロール隊」と称してか、目に付くゴミを拾うヨシコ。そう、山に残していいのは足跡だけなのだ。

One7

おや、遅かったね~。

古参道と旧参道の分岐点を教えてくれたおじさんにバッタリ。どうやら旧参道を先に歩いてこられたようで、この秘密の場所で眼下の勝尾寺と紅葉を眺めている。ここからの景色が一番いいんです。そういうと、おじさんの笑顔がキラリと輝き、この寒さで赤らめたヨシコの鼻に負けぬほど、山の木々が、今、秋を謳歌しているのです。

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