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雑誌coyoteの声

目の前に新井さんと赤井さんがいる。

今日は雑誌coyoteの編集長新井さんと、ヨシコが大好きなイラストレーター、赤井稚佳さんにお会いしました。赤井さんは最近、京都にはまっているそうで、弁慶石など物語、伝説があるものに興味津々だとか。赤井さんのお父さんや身内の方も来られていて、赤井さんの発言に、「何でやねん!」とツッコミを入れるあたりが関西です。

そんな赤井さんは幼少のころより普通の子ではなかった、ベランダで空をみたり本を読んだり絵を描いたりしていたと、とにかく変わった少女だったと言う。そして新井さんも、赤井さんって不思議少女だったんですね、と感想を述べられる。でも赤井さんのお父さんは柔らかな笑顔で、確かにベランダでそのようなことをしていましたが、とても普通の子でしたよと、小さな眼鏡の奥底から穏やかな眼差しをされていました。

新井さんは、今は星野道夫に一直線だと思う。アラスカでのレンタカーの話が印象的でしたが、ともかく前にすすむことの大切さを教えていただけました。そして雑誌編集長ならではのお話も聞けて、ふたりして幸せな時間を過ごしたのです。

僕たちは新井さん赤井さんをはじめ、好きな人に会いたくなると、すぐに会いに行ってしまう。それは本というものからの影響が非常に大きい。そしてその文章を書いた人が近くにいると思うだけで、すぐに飛び出してしまう。近年では池澤夏樹さん、ボブ・サムさん、山口智子さん、ナイノア・トンプソンさん、ホクレア号のクルー、佐藤初女さん、龍村仁さん、辰野勇さん、関野吉晴さん、エミコ&スティーブ・シール夫妻、ホクレア航海ブログの翻訳家の加藤さん、そして内田正洋さんと言葉を交わす。すると今まで大好きだった文章がその人の言葉、音声でまったく違う印象を持つこともありながら立ち返るのです。

例えばcoyoteの3号の内田さんの文章を読んでいると、こんな文末になるのかなぁ、もっとやんちゃ小僧(失礼?)のような語尾で親しげにお話してくれていたけど、などなど複合的に絡まりあって知恵として内包される。本というものは読むだけでも経験になるけれど、書いた人に会ったり、その文章の場所に行くことで、その本自体に深みが増すし、まったく違う感想を持つこともある。いずれにせよキッカケをくれる本というものは、素晴らしいものなのです。(昨日も今森光彦さんの写真集「おじいちゃんは水のにおいがした」を見ただけで湖西まで行ってしまったように。)

さらに雑誌coyoteで働いている女性とお話しもしたのですが、また東京でお会いしたいと思う。その人は本当に目が綺麗な方で、新井さんと赤井さんへの橋渡しもしてくれました。そして皆で赤井さんの原画展を見に行き、そこでお別れ。でもまたどこかで会えるような気がします。

帰り道。ビッグイシューという雑誌を売るおじさんに出会う。おじさんとお話をしながら買い求めると、常連さんにはお渡ししてるんです、とコピーした用紙をくれる。そこには手書きでクロスワードや、クイズなど人を楽しませることでいっぱいで、そのおじさんがいかに紙面で人を楽しませようかという心が伝わってきて、今日、一番の雑誌をいただきました。

そして新井さんの言葉を大切にし、おじさんの用紙も、全ての本も手に取って読もうと思う。そこには多くの人の情熱と思いが詰まっているのだから。

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