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川端の生水で炊くごはんは、針江のお母さんの味がした。

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今日はここが台所。

湖西にある集落、針江で森吉男さんの民家に宿泊させていただきました。Fさんの案内で通されたところは広々とした一軒家。そこにガラガラガラー!っと玄関を開けておじいさんが入ってくる。今日はお客さんが来たのか?皆での鍋はいつやったかいな?薪も切らんとなと、Fさんとお話をして帰っていく、のどかな朝。

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この川端(かばた)は、生水(しょうず)と言って比良山系からの恵みがコンコンと湧き出すところ。魚もカニも住み着くこの水でのむお茶とご飯は本当においしいのだ。もちろん川端という名のとおり、この台所も川の水である。その水は洗い物など全ての生活に使われ、食べ残しも川の魚たちが食べてくれるので美しく、水との関係が豊かになればなるほど、心も豊かになるようなそんな地域なのです。

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日野町の商工会議所、視察団の人たちと合流して、この町をMさんに案内してもらう。年中、12~15度という一定した水温のため、12月だというのに梅花藻(ばいかも)が少し咲いています。生活用水として使われるこの川の水は、上から下へ、信頼と安心といたわりの水と呼ばれる。そこにはボテジャコと言って、タナゴの一種が泳ぎ、また鮎も遡上してくるそうですが、不思議と外来魚はいないとか。ニジマスを見ると、日野町のおじさんたちが、「塩焼き」にしたらうまいだろうなぁと、目が子どものようになるのです。

そんな町でも道路建設はあります。立ち退きしたのち、コンクリートの高架が立ち並ぶ。それでも以前までコンコンと湧き出た水は枯れることなく、道路のそばで人々に山からの恵みを今日も与え続けているのです。そして効き水をしてみると、どの湧き水も味が違っていることに驚きました。

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近くで採れたほうれん草。ここは完全自炊なので、ヨシコさんが手際よく手料理を作ってくれる。ご飯の甘い香りが漂ってきて、水がおいしいのだから、その味はもう想像できるだろう。まるでもち米のようなつやつや、ぷりっぷりのご飯が炊き上がって、どこからともなく聞こえるヨシ笛の音を聞きながら、コタツを囲んで一晩を過ごす。湧き水のお風呂を入れて、湯気立つカラダを布団に入れれば、もうそこは夢の世界。明日のボランティア活動にそなえるのです。

※針江地区は生活の場であって観光地ではありません。詳しく知りたい方は針江生水の郷委員会までルールを守ってお訪ねください。

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