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雪だるまと焼き野菜

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誰がしたのだろう。昨日、あれほど大雪で曇天の中、2人してつくった雪だるまが、見事に壊されていた。今日は青天。昨日は誰もいなかった広場に、陽気に誘われた人々が、真っ白な雪に足跡をいっぱいつけていく。落ち込むヨシコの後ろで、これまた誰かがつくった雪だるまを踏みつける子ども。その父親も雪だるまに飛び乗って壊して、踏みつけ、蹴り上げ笑っている。

ヨシコはその子にバカーッ!と叫ぶ。私は誰かが大切にしたものを平気で壊すような子どもは育てないと、泣くような声でいう。違う子どもはバット片手に次々と雪だるまの頭部を殴っていく。何人も何人も物言わぬ雪だるまが砕けていく。大人は子どもがかわいいのか写真に撮って笑って、笑って。ボクには狂っているとしか思えない。

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誰かが壊すなら、ボクたちはもう一度同じ場所に大きな雪だるまをつくろう。今度は寂しくないように小さな雪だるまもつくる。昨日よりも小さいけれど、鼻高々な雪だるまがまた生まれ、お日様の下でキラキラと輝いた。たまたま草が雪に混じっていたのだが、それがちょうど口元にあって、笑っているように見えるのです。いつまでも、いつまでも。

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国立民俗学博物館で「歩き遍路」「ヒロシマ・ナガサキ」という映画を見終わり、急いで誰もいない広場に戻ると、オレンジ色の太陽を浴び、雪だるまは溶け、かすかにその名残を見るだけとなった。すっかり大地へと吸い込まれた雪だるまだけれど、彼らはまた水蒸気となって空に舞い上がり、僕たちの知らないところでまた雪となって舞い降りる。今度はどんな雪だるまとなって笑うのだろう。楽しみだな~。

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楽しみは自宅でも。家に帰るなり、さっそく野菜を焼くだけパーティ。階下の八百屋さんの野菜はとても新鮮でおいしいので、焼いて塩をかけるだけで夢のような味なのです。アウトドアの用具が今日も大活躍。シイタケが汗をかいたらハフハフといただき、カブは塩・胡椒、そしてオリーブオイルで。白ネギもとろとろ。茄子はしっかりと焼いて、醤油としょうが、鰹節をまぶして焼き茄子に。あご天も軽くあぶると、お酒を飲みたくなって仕方なくなる。そして針江から届いたぷりっぷりのご飯に、水切りした豆腐をさっぱりと味付けしたものをたっぷりのせて。

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今日も食後にヨシコさんがお茶を入れてくれます。八女茶の香りがなんともいえません。トランギアのアルコールバーナーが静かに燃えて、小さなケトルから湯気が立ちのぼる。この湯気を見ていると、また雪だるまを思い出した。こうやって水はずっと旅をしているんだなぁ、と。

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