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2008年4月

のんびりとした休日

今日は人のいないような森でのんびりと過ごそう・・・。そう思いながら自転車をこいでお隣の万博公園へ。そこには静かな森があることを知っているのだ。ヨシコがご機嫌な調子でオラオラオラー!と言いながらペダルを漕いでいると、隣の酒屋のおばさんに見つかり恥ずかしい思いをしている。さぁ、人のいないような森でのんびりと・・・。

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なんじゃこりゃぁあぁ!

人だらけではないか。どうやらロハス・フェスタなるイベントが開催されていて、広場はテナントと、親子連れで溢れている。なぜだ、我が隊の春の風を感じながら、草の上でゴロゴロ計画が一瞬にして崩壊したではないか。そんなショックを受ける隊長をよそに、ヨシコはわ~い!楽しそうなお店でいっぱいだぁと走り回る。

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それでも隊長はあきらめない。日本民藝館でインド・大地の布展を楽しんだあと、我が隊も公園の片隅で大地の布を広げる。木に傷がつかないように、スリング(リング状になったロープ)とカラビナ(クライミング用具のひとつ。ロープやスリング、支点などを連結する金具。)でつくったもの。

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それはBYER (バイヤー)パラシュートトラベラーハンモック。春の陽気、森の木陰で読書をしながらのんびりと過ごす。ヨシコはお腹がすぐに減るからザックには食料もあり、快適、快適。それでもヨシコは気分屋さんなんですよねぇ。ちょっとしたら、ヨチュオさん。帰っていいですか~?と言う。まだ本を5ページも読んでいないんだけどなぁ。

それではのんびりお家に帰りましょう。

まったりし隊はどこでもまったりできるのだから。

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さぁ、撤収、撤収。ザックに用具をつめていると、森の外から楽しそうに遊ぶ家族の声が聞こえてくる。きっと身近な幸せや物事を大切にすることが、この世界全体を幸せにすることにつながっていくのだ。だっていきなりチベットがどうだとか言われても何もできないでしょ?身近なことからしないとね!とヨシコはお腹を満たしながら、我が家でのんびり鍋をつつくのです。

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ぐったりし隊

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久しぶりの高熱。

比良のお祭りの途中から、フラフラするなぁと思っていたが、きっとそれは飲み過ぎたのだろうと思っていると、帰宅するなり高熱で寝込んでしまった。

朦朧とする意識の中、ヨシコがせっせと看病してくれる。

ヨチュオさん、今から頭を冷やすからねー。

バサッ!

あれ?ヨシコよ、何か青臭いけど、これは何?

レタスよ。

レタス!?

頭痛には野菜枕よ、知らないの?

首の下、顔の上にレタスを乗せられた隊長の姿を想像して欲しい。何故かヨシコも笑っているから、そういうことだろう。しかし、これがいいのである。草の香りが大好きな野外テント生活を思い出させ心地よく、不思議と頭痛も柔らかにひいていく。

ヨシコよ、目も熱いから何とかして欲しい。

はいよっ!

レタス追加~♪(バサッ)

うーん、熱はどうかな?

どれどれ、あらっ!これは本格レストラン!

そんなヨシコの嬉々とした声の下でボクは混濁する。幾時間かして、急激な冷気で目が覚める。今度はレタスではない。

ヨシコよ、今度は何かね。

豆腐よ!

聞くと、レタスの次にキャベツを乗せられ、今から豆腐という。発熱のときに優れた効果を発揮するという豆腐パスタ。パスタには「軟膏」という意味があって、水気を切った豆腐に小麦粉を混ぜ、これをガーゼに包んで患部を冷やすのです。これが嘘のように効く。

「昔の人の言うことは本当や」って比良のシミズさんが言ってたやろ?

ヨシコは自然の力を利用して看病してくれるのだ。

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お腹が減ったでしょ。今度はリンゴを剥きますからねー。ヨシコが準備をしてくれている音を聞きながら身を横たえる。随分と熱は下がったようだ。あぁ、ありがたいなぁ。

トントントントン。

サクサクッ。

ムシャ、ムシャ。

横目で見ると、先にヨシコがリンゴを食べていた。

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さぁ、お粥ですよー。温かな食事がカラダを奥底から温めてくれる。大葉と梅干を混ぜて、ホクホクといただく。ヨシコは薬なんて使わない。いつも身近な食材で元気にしてくれる。ボクのカラダもまたそれを喜んでいるのを感じるのだ。

あらっ!ヨチュオさん。

まだ熱があるから早く寝ないと、さぁ、横になって・・・。

そういいながら、ヨシコも横になる。そしてそのままヨシコが先に寝てしまった。

ここ数ヶ月、我が隊は駆け抜けてきたから、ヨシコもきっと疲れがたまっている。来週から少しおやすみしよう。そして心もカラダも空っぽにするのだ。再び新鮮な気持ちがボクたちの心とカラダを満たすように。

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比良のお祭り

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うわぁあ!おいしそう!!

今日は比良のお祭りへ。写真展のときに古老の方々にお呼ばれしたので、さっそく向かう。自宅近くの信号で、信号が変わるの待つ。そういえばヨシコが「信号機をあてにしてはいけません。青でも横から車がつっこんでくる時代なのよ。確認してから渡ること!」と注意されたことを思い出し、青になってものんびり確認。

右、よし!

左、よし!

前、ヨシコ!

何でもう渡ってるの!

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電車の中でパンを頬張りながらヨシコは、「あっ、エクレアにそっくりの雲」という。どれだけ食いしん坊なのだろう。比良もそれに負けずにぎやかだ。カエル、トンビ、ヒバリ、イヌ、ヨシコの大合唱。静かなのはモンシロチョウの羽音だけだろう。そうこうしていると、skogのエツコさんがお迎えに来てくれる。今日は「ほっとすていしょん山川」にお伺いするのです。快調に走り出す車。信号はないのだが、車が多く通る道で左右確認。

右、よし!

左、よし!

前、見てない!

あらっ、キレイなお花ねぇと言いながら横むいてアクセルふかし、ハンドルを切るのだ。どうもボクのまわりにいる女傑たちは、交通ルールには感心がないご様子。

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モロコがおいしいっ!

「ほっとすていしょん山川」では、手にシャモジを持ったヤマカワさんが豪華なお料理をつくって迎えてくれる。シャケとイクラの親子ちらし、ゴボウ巻き、コシアブラとタケノコとシイタケと山菜の天ぷら、サバ寿司、巻き寿司、豚肉にお野菜とチーズを巻いた揚げ物、モロコとヒウオとコアジの煮付けなどなど、全て手作り!!!エツコさんは、「お祭りっていいよねぇ」と言いながら、パクパク。大きなテーブルにあふれるほどの料理に、ボクが大好きなキリンのラガービールまでご用意くださって、お腹がちぎれるほどいただいてしまいました。その後には皆で「あんころ餅」をつくりながら大笑い。

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あれがコシアブラよー。

ヤマカワさんが教えてくれた先には、先ほど天ぷらでいただいたコシアブラ。近くの森とはいえ、あんな高いところにあるものを、高枝バサミで採りに来るヤマカワさんを想像すると、頭が上がらない。タケノコもゴミ捨てに歩いていたら、ニョキッと出ていたものを発見して持ち帰ったそうです。おいしい川魚、畑で収穫できる様々な食材。比良は水も豊富で、山あり、湖あり。こんな肥沃な大地をいつまでも見ていたい。

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お祭り始め。

ここは北比良の八幡宮と、南比良の樹下神社が同じ敷地にあって、同じ日にお祭りがあるのがおもしろい。北と南の宮司さんがにらみ合い。いえ、互いに挨拶をかわし、北比良の宮司さんが、棒を一振り。すると彼方から北比良の若い衆が、賽銭を投げながら神輿にむけて全速力で駆け寄ってきます。

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ドタン!バタン!ガンガン!!

神輿を担ぐ前に、鎮座してあった社の下で、神輿を皆で揺らしては床に打ちつけ、大きな音を立てる。まるで神様に「今からお連れしますよ」とばかり、掛け声とともに森に響き渡る。古老のヒラオカさんは、昔はそんなもん、板が割れるまで10分も20分もやったがな、とニコニコ。お神酒をいただいたときも、今日の豆は5点やなぁと、いつも満点の評価はないけれど、ヒラオカさんはいつも楽しそうなのだ。そして掛け声とともに、北比良の神輿は湖のほうへ。夕陽にキラキラと輝く神輿は、本当に美しい。その光は田畑や湖に恵みをもたらすように歩み行く。そんな勢いの北比良に対し、所作もお上品な南比良の神輿。誰かが、「私みたいね」とおっしゃいましたが、それは神さま、仏さま、カズオさまのみぞ知るのでしょう。

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昔は手打ちと言ってね、新婚の家庭に祭りの日になると皆が押しかけてお祝いするの。祭りでは神輿を担ぐ主人の側で、この日だけ振袖を着てね。主人が脱ぎ捨てる着物を受け取って、ついて歩くのよ。でも新婚さんでも、たまに手打ちを忘れられたこともあって、それはそれでおもしろいものなのよ。だって準備していたのに、誰も来ないのよ。笑い話よね。ワハハハハーッ!

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待ち人

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枝垂桜さーん!

今日は、近くの山崎へ。以前訪れたときの枝垂桜が待っているから行こうというヨシコ。何を言っているのかよく分からないけれど、まぁ、ヨシコがそう言うのだからそうだろうと電車に乗り込んだ。島本のあたりで大きな鯉幟が何匹も風に舞う。あぁ、もう5月を迎えようとしているんだなぁ。

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鯉幟もいいけれど、昼間のビールもいいよね。真っ青な青空の下で、木々の新芽を見ながらグビグビと。そこで二人の今後を語らい、次はこんなことがしたいなぁなど、のんびり過ごすのです。さて、枝垂桜に会いに行きましょうか。

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見事。まさに満開の枝垂桜がヨシコを迎えてくれる。比良のときもそうだったけれど約束をすれば必ず答えてくれる木々たち。信じることの大切さを教えてくれているような気がする。そして日本の四季はやはり素晴らしい。同じ場所でも訪れる季節で、まったく違う顔を見せてくれるのだから。そこから天王山のほうへ登ると、途中に害獣駆除の標識にイノシシの絵。ただ山に住む彼らがどうして害獣なの?と、ヨシコが一粒の涙をこぼした。

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もうひとつの目的である染色工芸作家である柚木沙弥郎さんの個展へ。大山崎山荘は、やはり独特の雰囲気があるなぁと足を進める。まど・みちおさんとの「せんねん まんねん」という絵本にヨシコは歩みを止めた。

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今宵はフュアーハンドランタン(FEUERHAND)の灯りの下で、植え替えをする。ひとまわり大きな器にお引越し。今年も元気の育ってくださいねと、丁寧に作業をすすめ、また夕方に買った新たな苗も植えていく。もちろんヨシコが買い求めた苗は、すべて食用。サターンというトマトを見ては、悪魔がいるっ!と騒いでいたが、それは品種の名前だからね。その他にもゴーヤや大葉など、少しずつ育てていこう。

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それまでは楽しみに待ち人。心をこめて育てましょ。

ウサギにあげるニンジンもいずれはね。

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間違い

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ヨチュオさん、今日の帰り、電車を間違えたの。

それは行き先かね?

違うの。

女性専用車両に乗っちゃった!

・・・・・・・。

あってるよ。

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薪ストーブでピザ?

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ハイカラだなぁ。
はい、こちらは焼き芋が出来ましたよ~。
灰を捨てるのを横着したら今日は見事に雪でねー。

ん!
おいしいっ!

食べるの大好きヨシコは大喜び。

そうそう退職後は水曜日が食事当番でね。
500円でできる料理という本を買ったのだけれど、
その本が500円でさぁ。

それってどうなのかなぁ。

こないだも琵琶湖でカイツブリが潜っているのを見てたら
こっちも息を止めちゃってて。

しんどくなっちゃった!

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今日は朝の散歩と称しギャラリー近くの
イン谷口から少し山の中に入る。

そこにはダンダ坊という寺院跡があって
今は石垣だけがその気配を残すも
すっかり野生の世界。

ピノキオに似た倒木の横を

んで駆けたであろう、ケモノたち。

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シカの声は女の声や。
エテ公の声はキツイ声。
イノシシは何も言わへん

比良の古老の話を思い出す。

ふとども心に戻るような木々の間を
やかな時間が流れる。

あらら。
何だか眠たくなって・・・。

いや、寝てはダメだ。

帰りが遅くなって心配されてはいけないと、
素敵なご妻の元へ駆け戻る。

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そこかしこに春の訪れを感じさせる新芽たち。
湿った苔も朝日に照らされてキラキラと輝く。

そんな比良の大な森の中に素敵な工房がある。
庫には、これから旅立つ無垢の家具。

くトンビが舞い、
実りのを過ぎ、雪つもる冬になっても
温かな太陽が燦々とふりそそぐショールームには
ご自慢の家具を前に輝く笑顔。

たくさんおしゃべ
らには薪ストーブでピザなんていかが?

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比良はまるで海のようだ。

穏やかな水平線の下には、
ありとあらゆる生きものを隠している。

森の中に点在する家々。
その土地の人。
移り住んだ人。
さまざまな時間を内包する。

そして少しずつ互いに手をとりあって
新しい息吹が生まれたことを強く感じる

比良は見る見ると動き出した。

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このゆずのマーマレードはゆずジャムでレジ打ったらいいのー?

僕たちはいつも電車で比良に来る。
まず「ほっ」とする場所といえばやはり前のここ。

この土地の香り、健やかな味覚は、
全て比良のからの恵み。

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蜜柑もピンッ。

大根なんて畑から飛び出して、
俺はこっちだ、私はこっちだと
ヒバリに負けじと大合唱。

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何度食べてもおいしいコロッケ。
お米もお味噌汁も最高なんです。

今日はツクシを朝から探して、
ミニ盆栽にしたの。

かわいいでしょ?

そんな細やかな御もてなしの心は、への贈り物。
でも大音量、電話の着信音はエグザイル。

さっそく米粉のピザを頬張りながら、
カメラの準備をはじめるヨシコ。

そして僕も記録用のメモ帖をリュックから取り出し
ボールペンのインクをチェック。

メモ帖には「星の王子さま」がいて、
大切なものはなかなか目に見えないよとささやいている。

それなら歩いて、見て、聞いて。

の国、比良の里山は
まだまだ見知らぬ魅力を秘めている。

新たな出会いは
贅沢な薪ストーブのピザに似て、
僕たちの人生に熱く
様々なトッピングがなされていくのだ。

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※まったりし隊のかんじる比良写真展より

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まったりし隊のかんじる比良写真展

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4月12日、13日と両日、かんじる比良というイベントにて「まったりし隊のかんじる比良写真展」が無事、開催、終了いたしました!ご来場いただきました皆さま、遠くから来てくれた友人や家族、そしてお世話になった比良の人々、何よりもギャラリースクーグのご夫妻、ボクたちをいつも育んで下さいます「ほっとすていしょん比良」の皆様に心より感謝して。

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今回は前回とは違い、参加するという立場になったため開催期間中の写真や文章を書き留めるということをせず、心より楽しもうとする予定でしたが、どうも癖なんでしょうね。膨大なメモ書きや、ヨシコの写真が残されました。また改めてWEBにて発表したいと思います。

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そして、今回の写真展はヨシコと私にとって忘れられない、最も感動した写真展になりました。また来週、比良のお祭りに参上すると思います。だって、おばあさんと目と目を見て約束したのです。また比良に来て、比良を楽しむことを。

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※かんじる比良2008の詳細はくま先生のブログでもご覧になれます。

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あいあいAI滋賀(第380号)

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2008年4月9日の朝日新聞の折込、あいあいAI滋賀に我ら「まったりし隊」の農業体験が掲載されました。わざわざ取材してくださったKさんが郵送してくれ、その心遣いに感謝です!しかも手紙で今度は「かんじる比良」の取材に行きます!とのこと。こうやって僕たちが旅することで、人と人をつなげるお手伝いができれば本当にうれしい。

さぁ、明日は会社に巨大なリュックで出勤するぞ。その格好は山登りそのものだ。だって退社後、そのまま比良にひた走るのだから。コロッケ、コロッケ~♪でもその前に写真展の搬入だ!

(それにしてもボクはいつも同じ服だなぁ。)

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100年前の世界

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かんじる比良での写真展の準備も終盤戦。モノクロ写真の手焼きが終わり、明日、カラーのプリントを受け取りに行って、パネルにすれば完成。そこからボクが言葉を綴ってカタチにするわけだから、もうギリギリである。

これは隊長の責任~。まったく日数がないのに日野町に行ったり~。ジョン・バトラーのライブに行ったりする~。管理問題~。過密スケジュール~的なオリジナルソングを歌うヨシコ。でも随分終わったので一安心しているようだ。

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ヨシコが暗室で写真を焼いている間、たまたま「英国人写真家が見た明治日本」という、ハーバード・G・ポスティングの本を読んでいたのだが、明治時代の日本の国土の美しさといったら半端じゃない。もちろんモノクロ写真なのだが、掲載されている多くの写真を見ていると、まるで桃源郷のような世界。富士から見下ろした本栖湖の写真や、保津川くだりの船頭の肉体、ギラギラとした目線は今を生きているぞ!って感じで、馴染みある奈良の風景も、信じられないような美しさ。これは1903年の本だから、たった100年前の世界。こんなにも変わってしまったのかと衝撃を受ける。

そして出来上がったヨシコの比良の写真を見ると、この人たちが見た世界というものに興味がわいてくる。50年前の比良はどんな世界だったのか。歩いて、見て、聞いたお話をそのまま言葉にしてみようと思う。そこにはきっと50年の間に見落とした「大切なもの」が含まれているはずだから。

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ジョン・バトラー・トリオ

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ボクは奈良で生まれ育った。まわりはいつも山で、海なんて見たことがなかったから、はじめて見た海というものを覚えている。それはどこなのか分からないけれど、こんな大きな水溜りは見たことがない!しかもカラダがふわふわと浮いて何て気持ちのいいところなんだと、子どもながらに感動したのだ。それから海はボクの憧れとなった。

トルコの黒海は黒くなく、地中海はものすごく塩辛い。ロカ岬から見た大西洋は荒々しく、メキシコのカリブ海は熱帯魚と戯れるに最高の海だった。西表島の海はサラサラとしていて、竹富島の海でヨシコと泳いだ。屋久島の海に財布ごとつっこんでヒロシに笑われ、日南海岸はどこまでも続いた。しまなみ海道を自転車でわたり、瀬戸内海を越え、鳥取砂丘から見下ろす日本海は白波。他にもテニアン島、座間味島など今まで触れた海がどんどん記憶の底から湧き出して、でも最後に見た海は、はじめて見たどこかの海。

今日、ジョン・バトラーのoceanという曲をカラダ全体で聴いていると、こんな不思議な体験をした。目の前でギターをかき鳴らすジョンを見て、泣きそうになる。涙が塩辛い原因はきっと海だ。何よりもボクの記憶の中に、こんなにも色々な海を隠し持っていたことに驚き、またそれを解き放ってくれたのが、彼らだ。

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やっぱり彼らのライブは最高。前から2列目で飛び跳ねる。生音がドンドン響いて、ドラムもバチバチ鳴っている。ヨシコと汗だくで、大声で歌って笑って。3人ともソロがあったのだが、全員圧巻!唸る12弦ギターに、お茶目なベースソロ(しかも歌いながらソロを弾く!)から、テクニックだけでなく、観客をのせる遊び心満点のドラムソロ。そこから再びGood Excuseに戻ったときは、頭が飛んでいきそうなぐらい感動。何よりもトリオが常に笑顔で彼ら自身が本当に楽しそう!あっという間の2時間。最後のFUNKY TONIGHTという曲では会場がもみくちゃになり、ひとつになる。ジョンは「もはや俺たちは隣人や他の国々と切り離した自分たちの姿なんて想像できない」と言う。

あぁ、そうだ。いっぱい海を見たけれど、あのどこか分からない海も全部つながっていてひとつの海なんだ。そんなことに今まで気づかなかったなんて。Peace&Love&Unityと何度も繰り返すジョン・バトラー。僕たちも手をあげてそれに応える。

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もうフラフラで帰途につく。Gov Did Nothingが想像以上にかっこよかったし、Fire In The SkyとBetter Thanでぶっ飛んだ。ライブだけの即興盛りだくさんで、いい意味で期待をどんどん裏切り、オリジナルがさらに勢いを増す。興奮冷めやらぬボクたちはお腹も減ったので蕎麦とうどんをすする。そこは立ち食い蕎麦屋。今日はどこまでもオールスタンティングなのだ。

セカチノフ

The John Butler Trio
'08.04.05 @ 心斎橋CLUB QUATTRO

01 Company Sin
02 Used To Get High
03 Thank you (new song)
04 Treat Yo Mama
05 Caroline
06 satisfy (cover)
07 Gov Did Nothing
08 Ocean
09 Good As Gone
10 Fire In The Sky
11 Zebra
12 Better Than
13 Good Excuse

Enc.
14 Funky Tonight

※写真元はSmashing Magより

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サクラ

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うわー!満開だー!

久しぶりに我が家で過ごす休日。朝の風が気持ちよくて、ふたりで近所を散歩する。いつもの蓮の池には、カルガモやサギ。ネコたちも屋根の上で日向ぼっこ。メジロがサクラの蜜を求めて木々を渡り歩く。

慈明寺のサクラも塀を越え、空いっぱいに花を咲かせ、ヒラヒラと花びらを落としては、ベビーカーをひく家族の足元に、美しい着物の帯のような道を用意する。その中に混じって根本から折れたであろう、サクラの花をつけた小さな枝があった。ヨシコはそっと拾って家に連れ帰る。

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のんびり我が家。いつもは旅に出てしまうボクたちだけど、こんなに楽しい我が家があるからこそ、旅に出れるのだなぁと、畳に落とされた陽光と、芽吹き始めたネムの木、そして食事の用意をしてくれているヨシコの音を聞きながら思う。おっと!のんびりしてられない!食事の用意を手伝わなくちゃ。

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ヨシコよ。これは何かね。

今日のお昼ごはんはニンジンよー!

塩もみしたニンジンに、お酢とごま油をかけてあるから、カロチンの吸収もよくなってカラダにいいのよ~!ボリボリ。ん!!おいしい!

ヨシコはその他、食事について色々と説明してくれる。最近のお気に入りである梅塩のこと、お結びの由来のこと。とにかく食べることならなんでもだ。

この焼きうどんに入っている小さなエビは誰だい?

これはね、瀬戸内の海から来てくれたアミエビちゃん。とっても地味でしょ。でもおいしいよね。サクラエビとか華美なものは、みんなが見てくれるでしょ?でもわたしは地味で、誰も気づかないようなところにある大切なものが気になるの。

窓を見ると、朝、ヨシコが拾ったサクラの小枝が生けられている。そしてたっぷりと水をもらった小枝は、元気なサクラの花を咲かせ、風鈴の音を聞きながら風にゆられているのです。

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