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ジョン・バトラー・トリオ

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ボクは奈良で生まれ育った。まわりはいつも山で、海なんて見たことがなかったから、はじめて見た海というものを覚えている。それはどこなのか分からないけれど、こんな大きな水溜りは見たことがない!しかもカラダがふわふわと浮いて何て気持ちのいいところなんだと、子どもながらに感動したのだ。それから海はボクの憧れとなった。

トルコの黒海は黒くなく、地中海はものすごく塩辛い。ロカ岬から見た大西洋は荒々しく、メキシコのカリブ海は熱帯魚と戯れるに最高の海だった。西表島の海はサラサラとしていて、竹富島の海でヨシコと泳いだ。屋久島の海に財布ごとつっこんでヒロシに笑われ、日南海岸はどこまでも続いた。しまなみ海道を自転車でわたり、瀬戸内海を越え、鳥取砂丘から見下ろす日本海は白波。他にもテニアン島、座間味島など今まで触れた海がどんどん記憶の底から湧き出して、でも最後に見た海は、はじめて見たどこかの海。

今日、ジョン・バトラーのoceanという曲をカラダ全体で聴いていると、こんな不思議な体験をした。目の前でギターをかき鳴らすジョンを見て、泣きそうになる。涙が塩辛い原因はきっと海だ。何よりもボクの記憶の中に、こんなにも色々な海を隠し持っていたことに驚き、またそれを解き放ってくれたのが、彼らだ。

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やっぱり彼らのライブは最高。前から2列目で飛び跳ねる。生音がドンドン響いて、ドラムもバチバチ鳴っている。ヨシコと汗だくで、大声で歌って笑って。3人ともソロがあったのだが、全員圧巻!唸る12弦ギターに、お茶目なベースソロ(しかも歌いながらソロを弾く!)から、テクニックだけでなく、観客をのせる遊び心満点のドラムソロ。そこから再びGood Excuseに戻ったときは、頭が飛んでいきそうなぐらい感動。何よりもトリオが常に笑顔で彼ら自身が本当に楽しそう!あっという間の2時間。最後のFUNKY TONIGHTという曲では会場がもみくちゃになり、ひとつになる。ジョンは「もはや俺たちは隣人や他の国々と切り離した自分たちの姿なんて想像できない」と言う。

あぁ、そうだ。いっぱい海を見たけれど、あのどこか分からない海も全部つながっていてひとつの海なんだ。そんなことに今まで気づかなかったなんて。Peace&Love&Unityと何度も繰り返すジョン・バトラー。僕たちも手をあげてそれに応える。

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もうフラフラで帰途につく。Gov Did Nothingが想像以上にかっこよかったし、Fire In The SkyとBetter Thanでぶっ飛んだ。ライブだけの即興盛りだくさんで、いい意味で期待をどんどん裏切り、オリジナルがさらに勢いを増す。興奮冷めやらぬボクたちはお腹も減ったので蕎麦とうどんをすする。そこは立ち食い蕎麦屋。今日はどこまでもオールスタンティングなのだ。

セカチノフ

The John Butler Trio
'08.04.05 @ 心斎橋CLUB QUATTRO

01 Company Sin
02 Used To Get High
03 Thank you (new song)
04 Treat Yo Mama
05 Caroline
06 satisfy (cover)
07 Gov Did Nothing
08 Ocean
09 Good As Gone
10 Fire In The Sky
11 Zebra
12 Better Than
13 Good Excuse

Enc.
14 Funky Tonight

※写真元はSmashing Magより

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