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里山ジャンボリー2008 今森光彦×河合雅雄

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河合雅雄先生は大正生まれのモンキー博士。よろよろっと会場にあらわれ、ぴょこりっ!とお辞儀されたあとの、言葉の力強さ、論旨の明快さに腰抜けました。難しいことを素人でもわかりやすく説明される話術と経験の豊富さ。会場を笑わせるユニークな発言。そう、今日は里山について写真家の今森光彦さんと河合先生の対談に参加したのです。

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安曇川の会場に行くまでに腹ごしらえで比良に下車。ヨチュオさん。わたし、ほっとすていしょん比良の横に家を建てるわ。

はっ?ひょっとして毎日コロッケを食べるつもりかね。

違うわよ。だってほっとすていしょん比良は週3日しか開いてないでしょ!残り4日は違うものを食べるのよ。

いやいや、そういう問題じゃなくって。

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相変わらずゲコゲコ、ピヨピヨと動植物が大合唱。春にはツクシでいっぱいだったあぜ道もスギナの群生地へと変わり、ヘビがニョロニョロ。今日は蓬莱山の方向にまっすぐ横一文字の虹がかかり、同じ空は二度とないということを教えてくれる。コロッケ定食をいただいて、ヤマカワさんや、スタッフの皆様にご挨拶していると、古老のモリさんにバッタリ!!以前、大阪まで訪ねてきてくださったお礼ができた御縁に感謝。息子さんのことを嬉しそうにお話くださり、ますます楽しくなってくる。モリさんとお別れしたあと、ヨシコはクククっと笑う。

どうしたんだい?

だってほっとすていしょん比良のお惣菜、モリさんがたくさん買っていたでしょ?地元の方に大人気だねぇと笑うのです。

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いざ安曇川へと、12時50分発の電車に乗る。12時51分着信。ちょっとアナタたち、比良にいるのね~。ギャラリーskogのマダムからである。どうもマダムは「まったりし探知機」をお持ちのようで、毎回、するどく感知されてしまうのだ。

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横たわる虹を見ながら安曇川につくと、比良のあとに来たからか、大都会に感じます。さて対談において今森さんは、この夏に伊勢神宮の写真集を出されるそうですが、その過程の中でシカの写真を使わないよう神宮から依頼されたとか。どうもシカは害獣でいいイメージがしないというのが大まかな理由だそうだが、今森さん激怒。

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そもそもシカは神鹿(しんろく)として奈良の春日神社では神の使いなわけですが、経済的レベルだけで考える怖さを感じたとか(ちなみに伊勢神宮の神の使いは鶏でしたっけ?)。また河合先生によると、弥生時代の土器にたくさんシカの模様が出てくるとか。それはシカの角は秋になるとポロリととれて、春にニョキッと生えてくる。それが農耕のサイクルに似て、非常に信仰されたそうです。

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それが昭和30年代、里山にある広葉樹などを切りまくって、そこに建材となるスギやヒノキを植樹したわけだが、育つまでは背丈もひくく太陽があたり、様々な草木も育ち、シカの格好の繁殖地となり増えていく。木が育つと下草も枯れ、暗い森となり、エサがなくなったシカやサルが人里におりてくることで、害獣と言われるようになってしまったのでしょう。

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河合先生が言うに、昔はよく食べた柿も、今ではそのままにしているところへ、今度はサルが食べる。こんなうまいもんあるかいな、死んでも食ったるわと意気込んだサルに、柿は食べていいけれど、スイカはダメだということは通用しませんねん。クマでもそうですわ。昔は奥山にしか住まなかったクマも、新人類ならぬ新クマ類がおって、人里で一度おいしいものを食べてしまうと、山のもんなんかアホらしくて食ってられるかってことになる。そんなクマたちの次世代もそう。動物は学ぶということはあっても教えるということはない。親のやっていることを見て様々なことを覚えるのです。

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そのほかゲラダヒヒの興味深い話、コウノトリの繁殖を可能にした里山における住人と役人のコミュニケーションの大切さの話、宮沢賢治の本には158種の動物が出てくるが奥山(神域)に住むカモシカは出てこない話、それはそれは膨大な経験談で時は過ぎ行きます。

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最後に何のために里山を復活させるかという今森さんの問いに対し、ひとつは生産資源としての役割(薪や建材など)、ひとつは環境資源としての役割(保水、水質浄化、二酸化炭素の吸収など)と言う。ただ最近の日本の政策に欠けていることがあって、それは文化資源としての役割が必要であるということ。日本人の多くは川遊びと言うと、釣りや舟遊びをはじめ、多くのことをイメージできるだろう。だが、森遊びというとどうだろうか。植物のかたまりとしてのイメージだけでなく、多種多様な昆虫や鳥、哺乳類をも含んだ生きた森を感じるためにも、森を歩くということが大切なのです。

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また留学先のイギリスでは、科学者であっても、天文学者であっても、誰でも生物学については詳しかったとか。雲の名前、花の名前、木々の名前。それは全て母から教えてもらうのです。普段の生活の中に自然の理を織り込んでいくことで、自然と子どもは親しんでいく。そのためにも我が隊はもっと歩き、学び、感じるのだ。

ヨシコ母ちゃん、おもしろい対談だねぇ。こっそり小声で聞くと、ヨチュオさん、これ見てという。

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ちょっとアンタ、似顔絵書いている場合じゃないよ。

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コメント

実は、ほっとすてーしょんにちょっとした仕掛けがしてあるのよー。
まったりし隊さんが座ると家の非常ベルが鳴るようにね。

投稿: skog | 2008年6月 4日 (水) 15時36分

skogさま

やっぱり!!!すごい探知機です。お見それしました。
今度は探知されないように、そそそ~っっと・・・。

いえいえ、次回はもちろんお邪魔いたしますよ~。

投稿: ヨシコ・マッタリーナ | 2008年6月 5日 (木) 19時02分

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