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素浪人ワルツ

Tomato1

プチトマトはね、わき芽をブチッとちぎってブスッと地面にさせば100%活着するのよ。

比良のヤマカワさんにいただいたプチトマトのわき芽は、大阪の我が家で見事に生きている。朝起きてご飯3杯、バレーの朝練で汗を流して2時間目と3時間目の間にお弁当。お昼のパンを4個買って3個だけ食べ、残りの1個は夕刻のバレーの練習の前に食べる。廊下の真ん中を闊歩し、近くの男の子からもアンパンを強奪?し、日暮れまでボールを追ったその人は、そのまま大きくなって、何事にも精力的なのです。

Tomato2

美しい花に誘われるハチのように、心美しい人のまわりには人が寄ってくる。アンパンを差し出していた男の子もそのまま大きくなって、素敵な笑顔とともに落花生の栽培についての相談をしている。学生時代に別れた同級生が、時を経て再会したときに、アンタとは死ぬまで一緒やなぁと呼べる友は、どれほどいるだろうか。

Tomato3

くもの糸のように絡みつく比良の魅力は、僕たちの心にいつもある。街を歩いていても、仕事をしていても、ご飯を食べていても、ふと思い出してしまう風景。梅田の雑踏の中、エレベーターが上昇するとともに、人々が小さくなっていく。車の喧騒も追いやられ、靄のかかった太陽が、どこまでも続くビル群を照らし出す。

心潤すようなザッハトルテの音楽と、パントマイムのいいむろなおきさん、そしてパワフルな女優、安元美帆子さんによる舞台がはじまった。素浪人ワルツ(SLOW NIN WALTZ)と題された神業マイムと生演奏で贈るヨーロピアン時代劇。歌あり笑いありと、夢中になってしまうお芝居の中、鳥のさえずる擬音が響いた時、ヒバリ鳴く5月の晴れた比良に気持ちが飛んでしまった。

Tomato4

ヨシコよ、お芝居ってはじめて見たけれどおもしろかったね。あとから噛み砕けば噛み砕くほどそれぞれに意味があるんじゃないかって考えてしまうけど、どうだった?

えっ? 噛み砕く?

あーっ、噛み砕くね。わたし今、沢庵噛み砕いているとこ。

あぁ、おいしい!

ヨシコは焼きとり丼の付け合せをほお張りながら、ボリボリと気持ちいい音を梅田の地下に響かせ笑っている。

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