« 1400万人の飲み水のために針江で藻刈りをするのだ | トップページ | 言葉遊び »

地産地消と干し野菜

Natsu1

朝起きて窓を見るとセミがいる。ベッド横の網戸に声もたてずにジッとしているのだ。あれ?視線を下に落とすと、畳の上で寝息もたてずにジッとしているヨシコがいる。夏の暑さに負けじと、冷ややかな場所を無意識に探し出しては、また眠っているようだ。

Natsu2

夏の日差しは、干し野菜をつくるに最適。みずみずしい野菜も、カラカラに干されていく。水分が抜けることで保存がきくし、栄養もぎゅぎゅっと濃縮され、つまみ食いをしてみると野菜の甘みが口いっぱいに広がる。ボクは石橋を叩いて渡るタイプだが、ヨシコは石橋を叩いて割るタイプ。家の野菜を片っ端から豪快に切り刻んでは、屋根の上に、ベランダに、とにかく手当たり次第にひろげていく。

Natsu3

ボクのお気に入りは冬の白菜と、夏のゴーヤ。干しゴーヤは苦くて、えぐいのだが、これがまたビールに合うのである。階下の酒屋さんで瓶ビールを買い求め、一杯やりながら玄関先で育てているトマトや、ゴーヤを見ていると、下から酒屋さんが「ちょっと兄ちゃん、降りてきーっ!」と言うので、なんじゃらほい?と駆け下りると、自家製の沢庵をくれた。どうせ、昼間から飲んでいるのだろう?ツマミに持っていきなさいと手渡ししてくれる。数ヶ月前、フェンスの穴という穴に挿され、日干しされていた大根は、こうして我が家にやってきた。生姜と一緒に食べると、太陽の味がして、麦の恵みとともに胃袋へ。

Natsu4

高槻でつくられた寒天を、ヨシコが自家製梅酒をつかってゼリーにする。そもそもこの寒天は今から約200年前、稲刈りで米を収穫した後の冬の副業に持って来いの産物となり、朝晩の冷えこみの厳しい北摂で急速に広まったもの。高槻といえば寒天という時代があったのである。それを知っていたヨシコが、偶然見つけてきたのだ。

Natsu5

地産地消の促進のためにも、今住んでいる地域で何が栽培されているのかを知り、食べるということは本当におもしろい。最近のお気に入りは茨木・見山のプチトマト。これに勝るものなし!伝統的な千提寺、太田の「三島うど」も食べてみたい。家の前が、地元直売の八百屋さんであることが、本当にうれしい。そんな店頭に並ぶ採れたての野菜たち。今日みたく天気のよい日には、ヨシコに干されてしまうとも露知らず、みずみずしい顔をして笑っている。

|

« 1400万人の飲み水のために針江で藻刈りをするのだ | トップページ | 言葉遊び »

徒然なるままに日暮し」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214716/42064759

この記事へのトラックバック一覧です: 地産地消と干し野菜:

« 1400万人の飲み水のために針江で藻刈りをするのだ | トップページ | 言葉遊び »