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副作用

会社から自宅の最寄り駅に降り立つと、随分遅くなってしまった。最近、走り癖がついているので、ここは離れた自転車置き場までランニングしてやれとばかりに、駅のスロープから一直線に駆け下り、暗い歩道を軽快に走っていると、何?この人?わたしを追って痴漢しに来たわけ?とばかりに目の前の女性にめちゃくちゃ警戒される。

すみません。痴漢じゃありません。

そんな女性を申し訳ない気持ちいっぱいで追い越して、車道に出ると、目の前にバスが停車している。バスはバス停から走り出そうとしたのだが、再び急停車。どうやらボクが駆け込み乗車をすると思ったらしく、暗闇に向け入り口から光を明け放つ。

すみません。乗りません。

親切な心を見せてくれたバスを、申し訳ない気持ちいっぱいで追い越して、グングンとスピードを上げていく。トライアスロンよろしく自転車にまたがりこぎまくる。息を切らして帰り着くと、ヨシコが言う。

あら!わたしに早く会いたくて走って来たのね。

・・・。

ハイ。そうです。

喜び勇んで台所で晩御飯を用意してくれるヨシコの背中を見ながら、缶ビールのキャップに手をかける。ボクはただ気持ちよく走りたかっただけなのになぁと、その副作用の多さに驚きながら、麦の水にて水分補給をするのだ。

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