« 知らなかったのよ | トップページ | GR DIGITAL Ⅱ »

どら平太

Hibi1

となりの酒屋さんの子犬がみるみると大きくなっていく。

最近、生まれたかと思えば、すでに腕白盛り。生まれたすぐからヨシコは触っているので、子犬たちは、すぐに寄ってくる。今日は天気も悪く、家でのんびりしよう。そう思っていても、体がうずうず。何故かふたりして大掃除を始めた。どうも週末旅行ばかりしてきたので、家の中をスッキリとさせようという魂胆なのだ。

掃除をすると、心もスッキリする!

ヨシコはそう言いながら台所周りを。ボクは家にあるもので一物多様、断熱したり、収納をより良くしたりと、冬の準備。最近の政治と違ってテキパキと綺麗にしながら、はぁぁ、誰か「どら平太」みたいな政治家はおらんのかねと、昨日見た市川崑監督の映画を思い出す。

「悪銭に頼っていては、お城の台所は肥えても、暮らすもののこころは豊かになりません。だいたい物がありすぎるのがよくない。何事もほどほどが良いのです。武士も町民も本物の豊かさを求めて生きる力が育まれれば、お家は安泰、領民は万歳です」

ひょうひょうとしながらも汚職をスパッ!と男の心意気で綺麗さっぱり両成敗。そして役目が終わればさっさと辞してしまう町奉行。先月から「剣客商売」も読み続けているが、池波正太郎が描く秋山小兵衛のような粋な剣客でもよい。

それにしても溜まった埃をチリトリからゴミ袋へ放り込むことの、気持ちよいこと。そんな想いと一緒に心もスッキリなのだ。

Hibi2

でかーいっ!

家の前の八百屋に行くと、お化け白菜がゴロゴロ。キャベツも人の頭ぐらいあってズッシリと詰まっている。八百屋のおじさんは、ほれ味見してみ、と蜜柑を剥いてくれる。とても甘くて最高だ。そして奥から紫色の大根を出してきて、これ農家もわしも分からんけど、置いてみるんやと笑ってる。

そして文化鍋から炊きたてのご飯を茶碗へ。そこに辛子明太子を一本のせて、焼き海苔をまぶす。アクセントに大根の葉を刻んでかけて、そのままカッ!カッ!と頬張る。これだけでいい。旨い!

食べ終えそのままゴロリと壁にもたれてある地域史を読み始めると、「わきまえ」という言葉に出くわした。掟や規則ではなく、自分でその行為の意味を理解し、内面から生まれる規範意識。今の日本に必要な言葉だなぁと思いページをめくるボクの横を、ヨシコは急いで洗濯物を外に運び出す。あれ?今日は雨なのにと思い窓から外を見る。雨雲と雨雲の隙間に広がる抜けるような青。我が家の「どら平太」、ヨシコはそれを見逃さない。

干された洗濯物の下、比良のプチトマトがいつまでも実をつけている。そのすぐ横にはいつかヨシコが食べたビワの種が、冬を前に芽吹いていた。

|

« 知らなかったのよ | トップページ | GR DIGITAL Ⅱ »

徒然なるままに日暮し」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214716/43133899

この記事へのトラックバック一覧です: どら平太:

« 知らなかったのよ | トップページ | GR DIGITAL Ⅱ »