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フィールズ・オブ・ゴールド

Sting1

ヨチュオさん、その服おかしいよ。

フェスティバルホールの座席に座っていると、ヨシコがクスクス笑う。ヨシコからプレゼントされたミレー(MILLET)のジャケットの赤と、座席の赤がまったく同じで保護色のようになり、どうやらボクは会場に溶け込んでいるらしい。せっかくいただいたものだから、ハレの日にと思い着てきたのだがなぁと思っていると開演のブザーが鳴り響く。そう我が隊はひとあしお先にクリスマスを堪能するのだ。

Sting2

おいしすぎるー。

ヨシコがそう言いながら泣いている。開演のブザーより数時間前、ヨシコが大好きな南船場のSANGEN(さん源)でランチ。ぷりっぷりのエビフライを頬張りながら、すでに次回来たときに何を食べようかなぁと考えているようだ。相変わらずハンバーグもふわっふわ。絶品洋食屋さんで、少し気取った感もあるけれど、厨房から「ありがとうございます」ではなく、「おおきにーっ」と聞こえてくるのが好き。親しみ感じるお店なんです。

お腹を満たして、いざ肥後橋へ。今年のボクからヨシコへのクリスマスプレゼントは、クラシックのコンサート。そして歌声を聴かせてくれるのは、かのスティングなのだ。

Sting3

スティングとともに16~17世紀のイギリスを代表する作曲家であり、リュート奏者でもあったジョン・ダウランドの楽曲を奏でるのはエディン・カラマーゾフ。2部構成で1部のイギリスの声楽アンサンブル集団スティレ・アンティコのハーモニーがこれまた絶品。そしてスティングの登場となったのだが、真正面で聴きやすく、小さなホールならではの贅沢な時間となる。シンプルなステージに、美しい照明。歌詞と連動した世界観があって彼の「迷宮」に引き込まれてしまう。

そしてアンコール。フィールズ・オブ・ゴールドが歌われた瞬間、思わぬサプライズで会場に悲鳴が上がる。てっきりクラシックのみで終わると思っていたからだ。ボクはこの曲が大好きでまさか生で聴けるとは思わず、さらにその歌声で全身鳥肌がたった。ヨシコはこれまたポリスの孤独のメッセージで号泣。ロバート・ジョンソンのブルースもあり、最後はさくらさくら。リュートの音色が琴のように聴こえた不思議。リュートで歌われる彼の曲のアレンジがとにかく素晴らしくて、最高のクリスマスプレゼントをいただきました。

Sting4

そんなスティングの余韻にひたりながらディナーを。

もちろん大好きな滋賀三昧。バームクーヘンを飼料にし育てられた極上の蔵尾ポークと日野菜を食べながら、今年お世話になった日野の人々のことを思い出し、近江牛のユッケの上で比良の利助さんの生卵をかき混ぜる。そうやって楽しく話をしながら、体に今年の全てが入っていくのを感じる。それには黄金色の麦酒が欠かせない。そしていつしかスティングのフィールズ・オブ・ゴールドの情景が目に浮かぶ。

残された限りのある日々

ぼくらはずっと黄金色の畑を歩き続けよう

大麦畑でのあの夏の日々から

もう何年もが過ぎた

ほら子どもたちが駆け回っているよ

沈む夕陽で黄金色に染まった畑の中を

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