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新・農業人フェア

Sin1

なぜ、自然農法を選択されたのですか。

美味しいからです。

会場につめかけた若者の質問に、農家のおじさんは当然のように答えた。それを聞いたボクは、これほど腑に落ちる答えはないと、衝撃を受けた。

やれ、カラダによい。環境によい。地球に優しい云々。

ボクは少々頭でっかちで、自然農法、有機農法に関する書物を読むものだが、そんな様々な薀蓄を聞くよりも、「食べたら分かる、美味しいから」というシンプルな原動力こそ、忘れがちなものだった。

Sin2

また自然農法をされているその人は、先の石油の高騰時でもほとんど影響を受けなかったと言う。化石燃料を原料とする肥料代は年間1万円ほど。ハウスにおける暖房など、他に依存しない形態で行う農業は、自分で未来を描くことができるのであろう。また、直売という販売形態をとることで、お客さんの喜ぶ顔が直接見れることの幸せ、口コミのおかげで海外からの安価な農作物にも対抗できているという報告だった。

Sin3

少し興味があって参加したこの新・農業人フェアは、若者や家族連れでいっぱいだった。皆、農業に関心があったり、移住を考えていたり、新規就農を考えていたりと、ブースは熱気に包まれている。会場であるスカイビルから梅田の駅前開発を見ると、真っ白は灰塵が、赤いクレーンに導かれるように、空へと上がる。この会場では、スピーカーから大地に根ざす暮らしが叫ばれている一方、ガラスの向こう側では、突貫工事、高層ビル群が霞んで見える。ボクの目と耳は、相反する刺激を受けて、混乱してしまった。

Sin4

帰宅すると、生野菜が食べられない八百屋の大将が、何と生野菜を食べているではないか。「甘なが」が熟し、赤くなったものは市場で売れないと、農家のおじさんが、無料でやるから持って帰れと言われたらしい。八百屋さんは、見た目判断で、そんな赤くて辛いもん、食えるかと言うと、農家のおじさんは、アホ、めっちゃ甘いんやと返す。もし、辛かったら承知せんへんぞと言いながら八百屋さんが口にしたところ、めっちゃ甘い、これもらうとなったわけである。

Sin5

大将はレジを打ちながら言う。ほんでな、甘くて気に入ったから、次の日ももらいに行ったんや。そしたら今度は金とりよったと笑う。その農家さんも、無農薬。「美味しいもの」は、生野菜を食べれない八百屋も買うのだと、あらためて考えさせられた。

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