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2009年12月

一文字違い

Kuisinbo1

あら?美味しいわね。

こんにちわ。最近、人見知りのヨシコリです。お母さんが重湯を作ってくれるので、最後まで味わいたくて、どうしてもスプーンを離したくありません。ついつい、しゃくれてしまいます。

Kuisinbo2

どうもお腹がすくのよねぇ。

わたしはデパ地下が大好きです。どんなに寝ていても、鼻においしい匂いをキャッチすると、好奇心旺盛に、あたりをキョロキョロ、ヨダレだらだら。お父さんと、お母さんがお蕎麦を食べにきても、わたしの分もないかしら?と思ってしまう。はぁ、誰のDNAかしら。

Kuisinbo3

ん?これは美味しいの?

そんなわたしに、お母さんは蜜柑のガーゼを渡します。

Kuisinbo4

キー!騙されないわよ!

わたしはついつい、ガーゼを振り回してしまいます。そんな食いしん坊なわたしを毎日見てくれているお母さんは、ここ最近、背中が少し痛むみたい。わたしをいつも抱っこしてくれるからかしら、ゴメンなさいね。

Kuisinbo5

お母さんは家に帰ると、お父さんに、板こんにゃくを温めてくれない?温湿布にするわ。身体から毒素をとるのよ。 と言います。お父さんは慌てて冷蔵庫に行ったのですが、怪訝な顔をしています。

ヨシコよ、糸こんにゃくしかないよ。

あら、板こんにゃくじゃなくて?一文字、買い間違えたわ。

わたしはケケケと笑いました。

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おいしいお酒を飲む方法

Bounen1

気持ちええなぁ。

年に2回。盆と正月は、彼の帰郷を機会に関東で働く幼馴染と会うことになる。最終、3人で飲むことになるのだが、今回は「一杯目のビールの味をどこまでも引き立てよう」と、山でも歩いて汗を掻いてから飲もうということになる。キンキンに冷えたビールのグラスのような寒空の中、地図を片手に、さてどこに行くかということになる。とりあえず若草山の方向へ歩みだし、春日原始林を目指すことにする。

Bounen2

とりあえず乾杯。

ちょっ、ちょっと待て。一杯目のビールの味を引き立てるために山頂まで来たのである。開始から1時間半。ここで飲んでどうするのだ。そう言うボクを前に、ん?どうだ、この誘惑に勝てるかねという彼、ヒロシの目を受けて、わが心はあっさり完敗。2人でお猪口を手に持ちさっそく乾杯。

Bounen12

どうだ、最近髪の毛が生えてきたか?

越乃寒梅を飲みながら、ヒロシがそう聞いてきたので、若草山のような彼の頭皮を見つめながら、いや、お前、むしろ後退しているのではないかと伝えると、

いや、お前の赤ちゃんのことだ、と言う。

あわてて、生えてきた、生えてきたとボクが答える眼下では、若草山の山焼きの準備が粛々とすすめられている。この禿山もまもなく炎という「毛生え薬」を処方され、もうすぐ真っ黒になるのだ。

Bounen3

鶯の滝まで歩こうか。

若草山の山頂から奥山ドライブウェイを下る。奈良は貧乏で良かったなぁ、ドライブウェイが山道で。金持ちの県ならアスファルトに変わってるで、などいいながら山道を散策。滝を前に弁当を広げ、クッカーに火を入れ、味噌汁をつくる。冷えた体の奥底まで流れていく熱い味噌汁は、僕達のメガネを湯気で曇らせる。

Bounen4

飲んだらあかんってどういうことやねん。

「この水は飲めません」という立て札の横に蛇口。我々のリュックにはお猪口。同じ口でも随分と咽喉の潤し方が違うものである。そこから山の張り詰めた空気を胸いっぱいに吸い込んで、旧柳生街道、滝坂の道へと向かう。春日山石窟仏を過ぎ、少し行くと、首切地蔵。

Bounen5

わしらの首、切られませんように。

昨今のリストラの嵐を前に、奇しくも2009年に互いに新たな子の父となった2人は、荒木又右衛門が試し切りしたらしい首切地蔵に手を合わせる。江戸中期に奈良奉行により敷かれたこの石だたみの道は、昭和のはじめまで柳生方面から奈良へ米や薪炭を牛馬の背につけて下り、日用品を積んで帰ったそうな。

Bounen6

夕日観音。

この道には仏さまがたくさん彫られている。道中の安全を願った人もきっといることだろう。我々も手を合わせながら歩いては、会社のこと、仕事のことを話し続けるのだ。

Bounen7

よし、白毫寺にも寄るぞ。

滝坂の道から高円山の麓へ。ここは椿が綺麗な場所だが、如何せん、季節が違う。心で花を愛でようと、リュックからお猪口を取り出して、架空の花見酒。はぁあ、きっと今夜のビールはうまいだろうなぁと、日本酒の瓶をかたむけ話すのだ。

Bounen8

な、何故だ。

白毫寺からの今日のお言葉は、ファーブルによるもの。フランスの生物学者とどのようなつながりがあるのだと、一度は真剣に考えてみたものの、まぁ、そんなことは気にせず、どうぞ一杯。やはりいい酒は、常温に限るのだ。

Bounen9

な、何故だ。

久しぶりに母校、奈良教育大学に顔を出すも、あの反骨精神の舞台、所属していた軽音楽部の部室が、ボランティア支援総合センターに変わっているではないか。新鮮なニコチンの空気と、講義棟に全く足が向かない魔の巣窟はどこに行ったのだ。叩きまくったドラムは何処。

泣きながら、歩き続けると、かわいい後輩が酒が好きすぎて、蟹のように泡を吹いて担ぎ込まれた急性アル中ご用達の病院のエントランスも美しく変わっているではないか。奈良は眠っているものとばかり思っていた認識を覆され、こうなればヒロシとお茶でもしようとCAFEに入り、とりあえずビールと言う。

Bounen10

金のない学生の味方。

おでん1個100円で、とてもうまい店、それが竹の館。相変わらず大きな大根に味がしっかりと染み渡るこの店で、今年を締めくくる。今年、3児の父になった友人も合流して、「一杯目のビールの味をどこまでも引き立てよう」という我々の計画は見事に成就する。それは山の中を16km歩いた後だからではなく、また日本酒を飲み続けたからではない。半年振りに再会する昔からの友との交わす酒というのは、格別な味を持つと、あらためて感じたからである。

Bounen11

うーん、それにしても皆、会話が自らが父親になった話ばかりだなぁ。・・・乾杯!

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あじき路地

Ajiki1

お腹が減っては戦はできぬ。

いつも日曜日閉店とあって期待していなかったのだが、あれ?遠くに暖簾が見えるではないか。ひょっとしてとの想いで、歩を進めると、本日は開店、辨慶(べんけい)五条店。ヨシコはヨシコリを抱きながら満面の笑みを持って入店。これまた運よく座敷が空いていたので、座らせていただいた。

Ajiki2

ピリリと唐辛子が効いた「きんぴら」がうまい。

寒い季節には温かなうどんがたまりません。すじ肉も柔らかく、いい味してます。うどんがつるると喉を通る。ふと見ると壁にタージン・スペシャルというメニューが貼られているのが関西らしい。以前、違ううどん屋ですすっていたら、隣にタージンが座ったことがある。いいコメントが出るのかと思えば、普通に黙々と食しておられたもんだ。

Ajiki3

さて本日の目的地、あじき路地。

大正時代に建てられた築約90年の長屋が連なります。かんじる比良を通じてお知り合いになった木工作家さんにお会いするため、足を運ぶ。見逃しそうな小さな路地に入ると、のんびりとした時間が流れています。井戸の跡や、格子窓。そんな中でも、しっかりと生活の匂いが漂っている。

Ajiki4

お地蔵様。

あじき路地に関わらず、京都を歩いていると、お地蔵様をたくさん見かける。中には、立派な祠に入っておられるものから、様々である。そのひとつひとつが個性的で、また生活の一部であり、日々、大切にされているのだなぁと感じるのだ。

Ajiki5

日曜日のパン屋さん。

今日はそれも目的のひとつ。平屋の中にはどっしりとしたパンが並ぶ。ヨシコは、早速、気になるパンをささっとお買上。お店には、Kくんという、ヨシコリと同じ6ヶ月の男の子。ヨシコリは、見初めたのか、じっと見詰め合っている。これこれ、ヨシコリよ、まだ早いぞよ。

Ajiki6

似合うかしら?

オーダーメイドの帽子のお店、evo-seeでヨシコリにお似合いの帽子を発見。お店の方のご好意で、かぶるヨシコリ。2階からも光を取り入れるような工夫がしてあり、長屋なのに明るい空間。そもそもこの路地自体が、よく考えられていて、南側が平屋であるがゆえに、北側の2階建ての長屋にもしっかりと陽が注ぎ込むようになっている。猫が陽だまりの中で気持ち良さそうに寝そべる風景が想像できてしまうのだ。

Ajiki7

空にのびる風呂屋の煙突。

今は使われていないそうだが、この路地に溶け込んでいる。最近まで住まわれていなかかったこの路地に、人が集まり、改装し、それぞれの作品や食品を発信している様子を見ていると、何でも人のつながりや、人の力で世界は変わっていくのだなぁと思う。昔のように風呂屋の煙突から煙が昇ることを求めるのではなく、新しいカタチで古きものが蘇り、日常となることは、ヨシコリが大人になるころに、もっとおもしろいことになるような予感がする。

Ajiki8

何だかわくわくしながら、長屋や路地を細やかに案内してくださった矢部さんに感謝して、小さくとも楽しい路地を後にした。

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クリスマスの夜

Christmas1

メリー・クリスマス。

今年もMANAさんのクリスマスケーキが届きました。今年はタルト。と~っても美味しい。毎年、本当に感謝です。

Christmas2

重湯を飲んだよ。

今日も仕事から帰ってくると、ヨシコがヨシコリの日々の成長を真っ先に話してくれる。ヨシコにクリスマス・プレゼントを渡して食卓につくのだが、ボクにとってはそんな話が、日々のプレゼントになる。家具工房minatoの奈津子さん作の小さな木のスプーンが、ヨシコリのお気に入り。他にもお風呂での出来事や、ハイハイの練習をしていることなど盛りだくさん。

Christmas3

ヨシコリよ、のんびり、大きくなっておくれ。

今日は帰宅が遅くて寝顔しか見れないけれど、また明日、おもしろい話が聞けると思うと、それはそれで楽しみなのだ。

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レディーへの目覚め

Waltz1

こんにちわ。ヨシコリです。

最近、父ちゃんが忙しすぎるのですが、今日は、クリスマス前ということで、お母さんが好きな三ノ宮の美容院までお供しました。何でも、お母さんが18歳のときに知り合って以来の美容師さんらしくて、今から楽しみです。

Waltz2

あら。

いつものお母さんじゃない雰囲気ね。これがレディーってことなの。ベビーじゃないのね。

Waltz3

あ~、これこれ。

父ちゃん、乾いた肌に奇跡の潤いですって。はぁあ、憧れるぅ!あら、この女性の髪形もいいわね。こんなレディーになりたいわ。でも最近のわたしの悩みは、寝ながら頭を床にすりすりしずぎて、後頭部ハゲなのよね。育毛促進、スカルプDのほうがいいかしら。

Waltz4

うーん!悩んじゃう~!

Waltz5

はっ!ここはどこ?

お母さんのカットが長いので、父ちゃんに生田神社まで連れられてきました。三ノ宮は雨模様。父ちゃんに飽きたので、早く、お母さんに抱かれたい。

Waltz6

うますぎるぅ!

綺麗になったお母さんと、南京町にほど近い洋食屋「双平」へ。最初、場所も分からなかったのですが、お母さんの鼻が美味しいソースの匂いをキャッチ。ここだとばかりに扉を開けると、玉ねぎの甘みが効いたミンチカツ、大きなエビフライが最高でした。何だか久しぶりに家族そろってのんびりできた1日でした。お母さんは、もうクリスマスが来たと喜んでいます。

Waltz7

それでは皆様も、よいクリスマスを♪

レディー・ヨリコリでした。

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祇園デビュー

Hanasato1

ここは京都、祇園。

暖房が効きすぎて暑く感じたので、2階からたまたま窓を開けると、階下の石畳を行く二人のご夫人が見えた。いつもとは違うお洒落な服装で颯爽と歩き、足元の引き戸を開ける音。ほどなく聞きなれた声が大きくなって、この部屋の扉が開く。ギャラリーskogのエツコさんと、ほっとすていしょん比良のほっとママが、比良の空気を連れてやって来た。

Hanasato2

忘年会と「かんじる比良」のお疲れ様会を兼ねた酒席。

ウニをあしらった一品目から、ヨシコリは興味津々。会席料理の香りによってか、ふんが、ふんがと鼻息が荒い。

Hanasato3

ちょっと食べさせてみたら?

そんな一言で、ヨシコがヨシコリの口に小さな小さな里芋の煮物を運ぶと、おいしそうに食べるではないか。

むむむ、ヨシコリ初の固形物は、祇園デビューなのだ。

Hanasato4

皆でお茶を。

えーっと、あのお店はどこだったかしら、ちょっとアナタ、OKUって場所どこがご存知?

エツコさんは第一村人発見のごとく、たまたま配達中のヤマト運輸のお姉さんを捕まえるなり、問いただす。聞くことに迷い無し。しかもお姉さんが場所を知っていて、スムーズに移動。そこには中川木工芸の作品があるのよ、と案内してくださいました。

Hanasato5

四条散策。

いつもは比良で会う我々を京都という町が開放的にしてくれる。あーだ、こーだと取り留めのない話をしながら、おいしいね、楽しいねで時間が過ぎる。あれよあれよと歩いては、比良の強風のごとく突き進み、ハイ!来年もよろしくね!とスカッ!と解散。

Hanasato6

季節の味覚。

どんな場所にいても、エツコさんやほっとママは季節の味覚を贈ってくださいます。僕達はその心遣いに甘えながら、おいしいね、楽しいねと一家団欒する。氷魚の旨味が、食をすすめ、健康なカラダをつくる。そしてまた電車に乗って、比良の麓に舞い戻るのだろう。

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京都の朝

Higasiyama1

白川のせせらぎを聞きながら。

毎朝、京都まで通うことになるとは、ほんの数ヶ月前まで想像できなかった。早朝。朝靄の中を歩くお坊さんが何かを唱え、その近く、小料理屋さんでは仕込みをするためか、たっぷりのお湯を沸かせた蒸気が窓からこぼれている。

Higasiyama2

青い空に朱色が輝く。

ぶるると身を震わすような風の中、誰もいない通りを足早に歩く。今まで通勤していた大阪とは違い、高層ビル群の中を歩くわけでなないので、気持ちが良い。山はゆっくりと紅葉を終え、灰色の世界へと移ろうとしているが、このあたりではまだ辛うじて木々に葉を宿しているのだ。

Higasiyama3

琵琶湖疎水のその先に。

琵琶湖の存在を感じながら、どんどん歩く。美術館の重い扉は閉められたまま。信号の変わり具合が、大阪より随分早いものだなと思う。そう言えば、地下鉄の到着を知らせる合図もゆるやかな京風で、その本数しかり、せっかちな大阪との違いを確かめては、微笑んでしまう。

Higasiyama4

毎日の積み重ね。

かならずこの公園のベンチでおばさんが唄の練習をされている。最後まで聞いているのはハトと、その先の山々。タクシーの運転手さんたちが、集まって煙草に火をつけ、談笑している。ボクは古民家の引き戸を開け、スタッフ専用入り口から中に入る。京都らしい急な階段を一段登るたびに、ミシミシいう。扉を開けるとそこが新しい職場。ヨシコがつくってくれたお弁当をパソコンが置かれたデスクにおいて、再び表へ。自分がたてる落ち葉を掃く竹箒の音を聞きながら、今日も朝が来たことを感じるのだ。

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