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2010年2月

弘法市と雛人形

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はぁあ、これもだわぁ。

京都にある東寺で毎月21日に行われている弘法市で、興味深いものはないかと足を運ぶ。ヨシコが人ごみの中でため息をついた理由は、どうも自分が気に入ったものは、すべて高価なものであるらしい。

弘法市は日曜日とあって活気がある。写真を撮るなという露商から、何でも見て行けという人まで、それぞれだ。その間を人々は何か掘り出し物はないかと目を光らせる。ボクも徳利がないかと、酒器の気配を感じては、するすると引き寄せられたものだ。

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あら、これもだわ。

ヨシコの残念な顔が再び。私って「見る目」がありすぎて困っちゃう。いいものしか目に入らないって言うのかしら。ヨシコは誇らしげな顔をして、それでもちゃっかり、しっかり、昭和レトロなおでん鍋を300円で発見、購入。数日後、我が家で大活躍したものである。

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中々、ないもんだねぇ。

本来の目的は来る初節句のために、京都まで雛人形を探しに来たのだった。百貨店で見てみるも、失礼ながら何でこんな雛人形しかないのだろうという品ばかりである。それならば足で探そうと、ヨシコの父、我が義父とともに京都の街中を歩き続ける。

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人形などどこかにあるであろう、という予測は見事にはずれ、行けど行けど、気配はすれど目的のものはない。諦めかけて、晩御飯にしようと、街の古い看板に目をやると、ヨシコとボクは同時に声をあげる。

あっ!あった!

ボクは人形店を指差し、ヨシコはご飯がおいしそうな場所を指差す。ん?ヨシコよ、本当に諦めていたのかね。

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丸平大木人形店。

入ると心打たれるような雛人形がずらりとあって、ようやく辿り着いた気持ちになる。ヨシコと義父は、次々に見て、最終的にヨシコが決めることとなる。

ヨシコリ!これでいいか?ん!?いいんだね!

無口な娘が決めたこととして、数ある中からひとつの人形を選び出す。それはそれは小さくとも楽しい我が家にぴったりの、愛らしい京雛だった。

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お疲れ様~!乾杯!

お酒を交わしながら、京都の町屋を改装した店舗で夕食となる。ヨシコリは畳の上でハイハイの真似事をしては、ゴロリと横になり笑っている。地酒で心も身体もあたためて、夜の京都駅までタクシーを走らせる。そこでもまだ帰るには惜しいと、再び暖簾をくぐり、寒ブリを肴に、乾杯と来たものだ。

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それから数日後。

上品な匂い袋とともに、雛人形がやって来た。ヨシコの雛人形と、ヨシコリの雛人形が仲良く並ぶ。丸平大木人形店は、江戸時代明和年間、京の都に創業。二百五十年余にわたり人形司として続く老舗。七代目大木平蔵の平蔵が、私が大好きな長谷川平蔵と同じだねと、ヨシコがニヤリと笑う。それはともかくとして、義父と私たちが、歩き続けて出会った思い出とともに、ヨシコリに持ち続けて欲しいと願うものである。

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春の兆し

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梅でも見に行こうか。

せっかくの休日を家で過ごすのがもったいなく、そう発言すると、ヨシコはササッと弁当をこしらえ、ヨシコリを抱きかかえる。目指すはいつもの万博公園。まだ早いかなぁと思いながら歩くも、梅園では梅の種類によってつぼみのものから、咲き乱れるものまで、多種多様であった。

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うめぇ、うめぇ。

もちろん、ヨシコリが言ったのではない。ヨシコは梅の下で、自らの弁当を舌鼓。オニギリをもりもり頬張っては、箸がせわしなく動く。その横でヨシコリはゴロゴロしながら、母を見守っている。

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奇しくも同じ梅の下。

去年はまだお腹の中にいたヨシコリとともに、今日と同じ梅の花の下で中国茶会を開催したものだ。それが、もうお腹から飛び出して、ヨシコリが呼吸している。

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風の中に、さわやかな梅の香り。

満たされたお腹の中にまで春の兆しが飛び込んでくるも、まだ肌寒いその風に、ヨシコはうへぇ、寒い、寒い、風邪をひく前に退散よ!と、弁当を食べるのも早いが、家路に着こうとするのもまた早く、湯気が立つお茶をククッと飲み込んだなら、これまたヨシコリ抱えて駆けて行くのだ。

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一直線

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さぁ、召し上がれ!

こんにちわ。最近、お風呂でお父さんを見ても分からず、アンタ誰?と号泣してしまうヨシコリです。今日も、お母さんは小麦粉と格闘中です。おんぶされて見えないけれど、今日も、小麦粉、蒸しパンを差し出されたときのお父さんの顔が想像できます。バレンタインだけど、お母さんの都合で小麦粉になったんですって。

でも、さすがお母さん。どんどん腕をあげているんですよ!

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きっと一直線なのよ。

がたがたの全粒粉のクッキーを見ながら思います。お母さんは、何事も直球勝負、一途なのよ。粉まみれになっても、とことん極めたい職人肌。わたし、将来、どんな「おやつ」をいただくことになるのか楽しみだわ。

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でも、今はそんな遠い未来よりも、来週が心配。

だってさっき、お母さんの図書館の本の予約リストをちらりと見たんだけれど・・・。

・魚焼きグリルの簡単レシピ
・松田美智子の魚焼きグリルあれこれ!COOKING
・魚焼きグリル使いこなしレシピ

絶対、魚よ!魚!

来週は魚の時代なのよ!

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小麦粉大魔王

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さぁ、召し上がれ!

こんにちわ。最近、寝返りをするたびに、出来たぞー!と雄たけびをあげるヨシコリです。お母さんは、連日、酵母と小麦粉と戦っているようで、チーン!というオーブンの音が聞こえるると、わたしの子どもが呼んでいる~♪と叫びながら、わたしを放置して台所に駆け込みます。

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寝たふり、寝たふり。

お母さんのパンの試作は、もちろんお母さんとお父さんの胃袋に消えることになります。でも連日の小麦粉地獄。鍋焼きパンを含め、お父さんの口の中の水分は小麦粉に奪われ、何度もお茶を飲んでは、水腹です。

お父さんゴメンね。わたし、手伝ってあげれなくて。

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やっぱり、玄米クリームよねぇ。

これは本当に美味しい!小麦粉より、玄米よ。そういえば、お母さん。今は「小麦粉大魔王」だけど、最終的には「米粉大魔王」になりたいって言ってたっけ。まぁ、いいわ。わたしはパンばかり食べることにはならないし、小麦粉なんて関係ない。

さぁ、そろそろ母乳をちょうだい。

うんうん。美味しい。うん、うん、うん?

何だか、小麦粉の味がするような・・・。

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パン職人

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母ちゃん、何これ~!

こんにちわ。最近、お母さんが一日中食べているのが気になるヨシコリです。聞くところによると、小麦粉、天然酵母、塩で作られた生地を発酵させ、わたしの顔のようにプルプルとした生地を焼くことで、美味しいパンになるとか。

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美味しくなるにわ、時間がかかるー。

焼けるまで友だちのクマさん「ミズタくん」とペアルックで待つわよ、待つわよ、待つわ・・・。

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待てないー!!!

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じゃーん!焼きあがりました。

お母さんの記念すべき、パン第一号です。お母さんが真っ先にパクリ!お父さんに感想を言っています。

はあぁあ、やっぱりパンより、ご飯がいいよねー。

・・・。どういうことでしょう。

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何で明かりがつかないのよー!

お母さんは手作り大好き。今度はミシンを出してきて布巾を作ります。わたしが見守っていると、キー!どうして電気がつかないの?どこかに点灯させるボタンがあるはず、どこだ?どこだ?と騒ぐお母さんを見かねて、お父さんは無言でミシンの差込プラグをコンセントに差しました。

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ババババババババ!

ミシンの快音が部屋に響きます。わたしはその音がおもしろくてケケケと笑いました。お母さんは、その後、勢いよく絡まった糸とミシンを放棄し、わたしはやっぱり手縫いが似合うのよと、チクチク。 かわいい布巾が完成です。

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パン職人の道は遠く険しい。

お母さんは、ははぁあん、さっきは酵母を入れすぎたのね。どうりで酔ったわ。と言いながら、懲りずにパンの本を読みます。その手には階下のパン屋さんのパンが握られ、やっぱりプロは違うわねー、と、またパンを食べるのです。

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肉の日

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できたー!

帰宅すると、ヨシコは2月9日、記念すべき「肉の日」にあれこれ考えた末、豚肉をソテーしたもので食卓を飾る。かぶと玉ねぎの自家製ポタージュでさっぱりと咽喉を潤したなら、鼻をブーブー言わせながら、肉汁あふれる豚肉にかぶりつく。くぅぅ、たまりません。

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ヨシコ特製ピザ。

小麦粉と塩だけのシンプルな生地に、食欲をそそるニンニクと、オイルサーディンの香り。魚焼きグリルで焼かれたピザに、ヨシコとギャー!ギャー!これはうまい、うまいと絶賛するも、この日からヨシコが「小麦粉大魔王」への道を歩みつつあることを、まだ知る由もなかった。

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今日だけは許してね。

普段、母乳を気にして食さないデザート解禁。3つ並んだクリームは、ボク、ヨシコ、ヨシコリと我が家のようだ。あれよあれよとペロリと食べたヨシコの手を見ると、日々の家事ですっかりお母さんの手になっている。冬でも冷たい水で布おむつを洗い、干し、そして炊事する。毎日、文句ひとついわず、せっせと家事をこなす。いつもありがとう。

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今日は、肉の日。焼肉屋で出会った2人の結婚記念日。これからも、よろしくお願いしますと、ボクは台所に立って、お皿を洗い始める。その背後でヨシコは先に寝たヨリコリの様子を見に行く。それを見たボクは、あの日から確かに月日が経ったのだと、あらためて思うのだ。

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青春を雪に賭けて

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半ズボンでもへっちゃらだい!

こんにちわ。冒険で死んではいけない。 生きて戻ってくるのが絶対、何よりの前提である!そんな植村直己にあこがれるヨシコリです。

今日は、お父さんとお母さんが、雪というものを見せてあげようということで、毎度、毎度の比良へ連れてくれます。雪って冷たいらしいけど、生まれてはじめての経験。でもわたしは、植村直己にあこがれる、冒険心ある若人。それでは、さっそくチャレンジしたいと思います。

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ヒー!!寒すぎるー!!

生きて戻ってくるのが絶対条件。お母さんが2秒で救出してくれました。あらためて植村直己の偉大さを確認しながら、それに一歩でも近づくために、小学校6年生までおかっぱ頭、年中、Tシャツ、半ズボンで生きていきたいと思います。

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白く輝くもの。

お母さんが雪を玉にして、握らせてくれます。冷たい感触が背中まで伝わり、びっくり仰天、よだれが出そうになります。比良の空気は澄んでいて、頭の中がすっきり。清々しい太陽の下、お母さんは、お父さんに雪の玉をぶつけて喜んでいました。

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ほっとすていしょん比良デビュー。

味噌汁の中に入っている大根を食べちゃいました。ふむふむ、やっぱり冬は大根ですな。お母さんは里芋コロッケで悶絶。ここは料亭だよ、とお腹いっぱいいただきます。

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ようこそー!

ほっとママが、建設中の御殿へと続く道を雪かきでかきながら案内してくださいます。御殿の主、ほっとパパもニコニコと出てきてくださったのですが、足元を見ると、パパの足の上にも雪が積もっています。 ママ、こちらも雪かきお願いします。だって雪なのに靴じゃなくて、サンダルなんですもの。

さっそくお邪魔。家の中はまだ未完成ですが、これからの夢がいっぱい詰まっている感じ。柱の溝やら何やら何でもコンピューターで削ったものを持ってくるとかで、パパは大工が育たんなぁと言います。他にもたくさん興味深い話を聞かせていただきました。2階からは白銀の伊吹山。パパの誇らしげな顔同様、琵琶湖もキラキラと輝きます。

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はぁあ、ポカポカだぁ。

雪もはじめてならば、薪ストーブもはじめて。チロチロと動く炎に魅せられて、ほっぺも赤くなってしまいます。外の気温が嘘のような陽気が部屋に満たされて、また、エツコさん、カズオさんと遅めの年始のご挨拶を交わしたならば、いつものように比良時間。

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ふにゃぁあ。

気持ちよすぎて寝てしまいました。

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今年、はじめての積雪。

古老のモリさんをはじめ、皆さんに聞くと、比良でも今年は雪が少なく、薄っすらと雪化粧することがあっても、しっかりと積もることはなかったとか。雪の上にもいつものように動物たちの足跡がなく、何だかおかしな気配がします。

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うけけけけけー!

ほっとママにいただいた氷魚でおいしそうに晩酌しているお父さんに言っておきました。わたしが大きくなっても、四季のある国で、笑って過ごせるように、しっかり頼んだで。

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