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弘法市と雛人形

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はぁあ、これもだわぁ。

京都にある東寺で毎月21日に行われている弘法市で、興味深いものはないかと足を運ぶ。ヨシコが人ごみの中でため息をついた理由は、どうも自分が気に入ったものは、すべて高価なものであるらしい。

弘法市は日曜日とあって活気がある。写真を撮るなという露商から、何でも見て行けという人まで、それぞれだ。その間を人々は何か掘り出し物はないかと目を光らせる。ボクも徳利がないかと、酒器の気配を感じては、するすると引き寄せられたものだ。

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あら、これもだわ。

ヨシコの残念な顔が再び。私って「見る目」がありすぎて困っちゃう。いいものしか目に入らないって言うのかしら。ヨシコは誇らしげな顔をして、それでもちゃっかり、しっかり、昭和レトロなおでん鍋を300円で発見、購入。数日後、我が家で大活躍したものである。

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中々、ないもんだねぇ。

本来の目的は来る初節句のために、京都まで雛人形を探しに来たのだった。百貨店で見てみるも、失礼ながら何でこんな雛人形しかないのだろうという品ばかりである。それならば足で探そうと、ヨシコの父、我が義父とともに京都の街中を歩き続ける。

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人形などどこかにあるであろう、という予測は見事にはずれ、行けど行けど、気配はすれど目的のものはない。諦めかけて、晩御飯にしようと、街の古い看板に目をやると、ヨシコとボクは同時に声をあげる。

あっ!あった!

ボクは人形店を指差し、ヨシコはご飯がおいしそうな場所を指差す。ん?ヨシコよ、本当に諦めていたのかね。

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丸平大木人形店。

入ると心打たれるような雛人形がずらりとあって、ようやく辿り着いた気持ちになる。ヨシコと義父は、次々に見て、最終的にヨシコが決めることとなる。

ヨシコリ!これでいいか?ん!?いいんだね!

無口な娘が決めたこととして、数ある中からひとつの人形を選び出す。それはそれは小さくとも楽しい我が家にぴったりの、愛らしい京雛だった。

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お疲れ様~!乾杯!

お酒を交わしながら、京都の町屋を改装した店舗で夕食となる。ヨシコリは畳の上でハイハイの真似事をしては、ゴロリと横になり笑っている。地酒で心も身体もあたためて、夜の京都駅までタクシーを走らせる。そこでもまだ帰るには惜しいと、再び暖簾をくぐり、寒ブリを肴に、乾杯と来たものだ。

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それから数日後。

上品な匂い袋とともに、雛人形がやって来た。ヨシコの雛人形と、ヨシコリの雛人形が仲良く並ぶ。丸平大木人形店は、江戸時代明和年間、京の都に創業。二百五十年余にわたり人形司として続く老舗。七代目大木平蔵の平蔵が、私が大好きな長谷川平蔵と同じだねと、ヨシコがニヤリと笑う。それはともかくとして、義父と私たちが、歩き続けて出会った思い出とともに、ヨシコリに持ち続けて欲しいと願うものである。

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コメント

お久し振りで~す!!

素適な雛人形にめぐり合えてよかったですね。
元気そうで安心しました。

3月26日は比良八講(荒)です。
暖かくなったらまた遊びに来てくださいね~♪♪

投稿: ほっとママ | 2010年3月25日 (木) 02時01分

ほっとママ様

ご無沙汰でーす!
比良八講がいつも平日で行けず、残念です。

来年こそ休日かなぁ?

そろそろ筍ですよね。
そしてお祭りですよね。

今年の比良のお祭りは南北同時開催なのか非常に気になります。

4月はskogさんの企画展や、H made marketさんの1day shopもありますから、春の訪れとともに、我が隊も再びお邪魔させていただく予定です。

今から、楽しみだなぁ。

投稿: セカチノフ | 2010年3月28日 (日) 19時57分

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