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石清水八幡宮 鬼やらい神事

Setsubun2

男、見に行く~♪

ヨシコリのその言葉に絶句する。私は、男山を見に行くかと聞いたのにも関わらず、なぜ、「山」を抜かしてしまうのか。まさか、1歳7ヶ月にしてすでに目覚めてしまったのか。そんな想いを胸に、ケーブルカーは数分の上昇作業に入る。日々、京都へと出勤する私にとって見慣れた山河を鳥観しながら、肌を切るような寒風が通り過ぎる山頂駅に降り立つ。

Setsubun3

何があるの~。

ヨシコリは産道を出て以来、はじめて遭遇する邪気の塊に出くわすことも知らず、 参道を無邪気に歩く。頬を赤く染めながら、小さな手を清め、南総門をくぐる。13時の祭事を目当てに、今か今かと人が集まって来たかと思えば、太鼓の音とともに、太古より続く神事がはじまった。

Setsubun4

バシッ!!

鬼やらい人が桃の枝で作られた弓で四方を射る。

Setsubun5

鬼やろう!

気合の入った声とともに、桃の枝の剣で四方を打つも、気合が入りすぎて、烏帽子がぶっ飛ぶ。すると、南総門のほうから、人のざわめきが大きくなる。ヨシコリも何だ、何だとキョロキョロ。

Setsubun6

来たー!!!

来ている子どもたちがあちこちで泣き始める。そう、本日の目的はヨシコリに鬼を見せることである。先日、我が家にある本を、適当に取り出して読んでいると、その中に、子どもの躾をするときに、部族に伝わる物語で育てる一文が目が留まる。 ヨシコリを授かる前に買い求めた本だったので、そのときには記憶にすら残らなかった文章が、子育てをする今となって立ち上がってきたのである。そこには子守唄のごとく精霊や怪物があらわれて、共同体の中で生活する指針、決まり事を分かりやすく諭すのである。

酒を飲みながら、その一節を読んでいると、ほほう、これを日本で当てはめると日本昔話であって、そうなると必然的に鬼が重要になってくるなぁと、いつかヨシコリに鬼というものを見せてやろうと心に決めていたのである。

Setsubun7

福豆が飛ぶ。

私の思慮を知って知らずか、肝心の鬼は福豆によって退散され、その福豆を我先に取ろうと人々が本殿になだれ込む。もみくちゃの中で急にヨシコリが絶叫!恐怖の雄たけび。

かあちゃーーーーーん!!!

福豆を取ろうと手を伸ばす人々の気迫と欲望の手が、ヨシコリの頭上を飛ぶ豆にむけて差し出されたことで、自分が狙われていると錯覚したようなのだ。私は福豆で退散させられた鬼のごとく、群集の中から退散。

Setsubun8

ワハハハハハー!!!

やっとの思いで群集から抜け出すと、ヨシコが大笑いしている。気でも触れたのかと想っていると、ヨシコリが鎮座する背負子に手をのばし、偶然落ちてきたであろう福豆を取り出す。どうやら背を向けて逃げ出した無欲なヨシコリに、神様は福豆を差し入れてくれたのである。降ってきた「福」をありがたく受け取って、南総門をくぐると、何と退散したはずの鬼がヨシコリを待ち構えていたのである。

Setsubun9

なでなで。

Setsubun10

ギャー!!!!

ヨシコリ、やっぱり号泣。鬼の恐ろしさをその胸に刻んだ瞬間である。

Setsubun1

さて、その夜。

家族で晩御飯を食べていると、ヨシコリが食べものを粗末に扱いだした。もうお腹がいっぱいなのか、お皿から豆腐やタラをテーブルに撒き散らしはじめたのである。それを見たヨシコはここぞとばかりに鬼を登場させる。

ヨシコリちゃん、食べものを粗末に扱うと、鬼が出てきて、食べものの大切さを教えに来てくれるけど、いい?

すると、ヨシコリ。「鬼」という言葉を聞いた瞬間、ピタリと動きが止まる。小さな頭で今日見た恐ろしい形相の彼らを思い描いたのであろう。すると、小さな手をせっせと動かし、テーブルに撒き散らした豆腐をかき集めて、お皿に戻し始めて一言。

えらいこっちゃ!!

ヨシコリの関西弁全開の発言に、親は笑いをこらえる苦しみ地獄。

Setsubun12

まだまだ続く鬼地獄。

食後、いたずら好きのヨシコリがまたまた暴君発揮。するとヨシコがヨシコリを抱きながら、言う。

ヨシコリちゃん!鬼が来てるよ!

ヨシコの目をみると、後は頼むで父ちゃんと言っている。ボクはあわてて立ち上がり、カーテンの隙間から外を見て、ヨシコリ、今、窓際に鬼さん来てるけど、家に入ってもらおうか?と迫真の演技をしたのものである。するとヨシコリ、絶句。なぜか、白菜!!!と叫びながら、右往左往。

Setsubun13

こうなれば、わたし寝ます!

よほど鬼が恐ろしいのであろう。ヨシコが横にいないと寝付けないヨシコリが、何とひとりで布団に入って、プーさんを添い寝させ、寝てしまう。その姿に親は笑いをこらえる苦しみ地獄。ちょっと度が過ぎたかなと思うも、年に数回は、鬼に出てきてもらおうと思う。

一足先の節分は、こうして幕を閉じることになる。やがて立春を向かえ、再びヨシコリのために雛人形を出す日が近づく。子どもの成長の何たる早さかと、娘の寝息を聞きながらヨシコと談笑し、純米「吉乃川」を傾けた。

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コメント

とてもピュアな心のヨシコリちゃん かわいいわ~
「えらいこっちゃ」(笑)関西弁話すヨシコリちゃんに会いたいな。

八幡宮行かれたのですね。幼き頃の私のお散歩コースでした。
ケーブルに乗るのが好きで♪
私も同じように、おばぁちゃんに鬼でてくるで!と何回も言われ育ちました(笑)なので思わず微笑んでしまいました。

ヨシコリちゃん随分と成長してる!ヨシコさんとヨシノリさんもとても立派なお父さんとお母さんですね~ ヨシコリちゃん幸せだね

投稿: HM | 2011年2月 1日 (火) 10時25分

HMさま

ヨシコリは毎日どんどん言葉を覚えて、すごくおもしろいですよ~♪
親のしゃべる言葉をホントよく聞いてる!
毎日かけっぱなしのラジオからもいろいろ学んでるようです。
オーバー45歳のためのFMココロですが(笑)

八幡宮初めて行きました。気持ちのいい所ですね!
HMさんのお散歩コースだったとは☆
鬼さん見せられて大満足でした。
かわいい鬼さんだったけど、子どもたちは号泣してたからやっぱり怖いのね~。怖いものもないとね。

おどかしすぎたのか、あれ以来夜になると物音に敏感になって、なぜか物干し竿に向かって「こわいね~、バイバイ、ナイナイ」と言うので誰かいるのかと私が怯えてます。。。

投稿: ヨシコ・マッタリーナ | 2011年2月 2日 (水) 12時25分

気持ちいい所でしょう~ 今度東福寺も行きましょう。
おじいちゃんの家の隣が空家なの、築年数すごいけど、ヨシコさん好きだと思うのよね~ 一度おじいちゃんに話してみるね。

八幡はおばぁちゃん家。なのでお散歩コースだったのよ。

こはるがプーサンや~と写真見て喜んでた(笑)

ヨシコリちゃんかなり敏感になってるのだろうね。その頃の子供の素直な反応ってつい楽しんでしまうよねー
かわいい時期だもん!

誰かいるんちゃう~(笑)

投稿: HM | 2011年2月 3日 (木) 11時53分

わ~っ 東福寺のおうち見てみたいです☆
昨秋にうちの両親と紅葉を見に初めて行きました。
東福寺の空気感がすごく好きでした。
ヨシコリは爆睡でしたけど(笑)気持ちよかったのかな。

「こわいね~」はまだ続いています。
今は玄関の鏡に向かって。。。更にコワイです。

投稿: ヨシコ・マッタリーナ | 2011年2月 5日 (土) 07時35分

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