日野町

日野祭(本祭)ドタバタ珍道中

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久しぶりだなぁ。よく来たなぁ。てっきりお昼を一緒に食べると思ってよ!近江牛がよ!だから財布に5万円入れてきたらよ!2万円しか入ってなくて、そらビックリした!

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針江で知り合った日野町の古老Sさんは、今日もお元気。さっそく日野祭を案内してくださいます。最近までアルバイトで2tもある神輿をよ!担いでよ!60kgの米俵も持ったがなぁ。おっ、綿菓子はいらんか?綿菓子?孫に買ってあげることを思ったらよ、安いもんでよ。おっ、丁稚羊羹(ようかん)。

すみませーん。羊羹2個、いや、3個ください。

せっせとヨシコとボク、そして昨日からお世話になっているUさんの分まで買おうとされます。Sさんはともかく目についた物や人をかまうのが大好きなのだ。

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大阪から来ていた大学生を捕まえて、どこかで失くしたタバコのライターをちゃっかりもらって、やっぱり都会の子は違うなぁと、孫の年になるような子らに目を細め、祭りの馬にちょっかいだそうとして、地元の青年に怒られる古老はそういないだろう。ヨシコはヨシコで、モンペみたいなズボンが日野町のおば様方の興味をひいたようで、このズボンはどう作っているのだと、ひっぱられながら、ギャザーがどうだとか質問責めにあっている。

西日を受けながら喉が渇いたと茶店へ。「すみませーん、チャイください」と言うと、古老Sさんは、チャイ?チャイ?チャイ?と何度も不思議がる。インドのお茶ですよと説明すると、わしは珈琲がいいと、何故ならこれは癌(ガン)に効くのだからなとさっそくご注文。出てきた珈琲に砂糖を2本半。

Sさん、癌の前に糖尿病になっちゃうよ。

お世話になっているUさんは、ボクたちが日野町に来たことで久しぶりの祭りを満喫されたとか。いつもは田植えで忙しいし、やはり住んでおられる小野と日野町の祭りは基本的に関係のないものだから、随分と離れておられたようだ。そんな話を聞きながら比良の祭りのときに、ヤマカワさんが同じようなことを言っておられたなぁと思い出す。

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あぁ。トンカツはいつから食べてなかっただろう。Uさん宅のお父さんは本当にうれしそう。どうやら久しぶりの揚げ物だそうで、大きなお腹をゆらしながら、大好きなタケノコもこれでもか!とばかり平らげます。今宵の夕食は近くのテント場で設営後、再びUさん宅のご好意に甘えたのです。祭りのときに欠かせない鯛そーめんをはじめ、お母さんの手料理は本当においしく、娘さまご希望の仮装大賞を楽しく見ながら、時は過ぎ行きます。

そして小野の闇が深くなったころ、永源寺方面のテント場までわざわざ車で送ってくださいました。はじめお母さんが送ってくださる予定でしたが、お父さんも一緒に来てくれて、車内は和気藹々。しかし走っているとだんだんフロントガラスが真っ白に。お父さん、前が曇ってくるけれどどうしたらいい?そんなお母さんの声をまったく聞かず、お父さんは「そらぁ、わしかって自転車にも乗ってた時代があるわー!」と後部座席でヨシコと違う話に花が咲く。それでもフロントガラスが真っ白になっていくから、お母さんは右手でガラスを拭きながら、左手でハンドルというアナログ走法。前と後ろでドタバタなのだ。

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おえぇぇぇ。うぅぅうう。テントに戻るとヨシコのお腹もドタバタ。どうやらおいしくて食べ過ぎたようだ。しかも蜜柑の手ぬぐいをどこかで落としたらしく、意気消沈。ブツブツ言いながらもうひとつの手ぬぐいを首からとって、無造作に寝袋の袋に入れる。どうやら枕にするのだろうと見ていると、今度はまた手ぬぐいがなくなったと騒いでいる。いやいや、ヨシコさん。さっき袋へ自分で入れてますやん。あぁ、こんなお腹ではすぐに寝られないわ。贅沢は敵よ、贅沢は敵よ、もう食べないわ、明日は絶食よとつぶやくヨシコ。満天の星の下。やっぱりすぐに寝た。

※小野のUさん御一家、Sさん、日野町の皆様、本当にお世話になりました!

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日野の農家でどろんこ田植えをするのだ。

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わたし田植え初心者ヨシコです。

どうでもいいけど、その格好似合いすぎ。今日は日野のUさん宅の田植えのお手伝いをするのだ。普段から食に非常に興味がある我が隊は、生産される方々の現場も知りたくてお願いしたところ、受け入れてくださいました。おっと、ボクの麦藁帽子が風で飛ばされそうになる。どうも頭が小さいから・・・とヨシコに言うと、髪の毛薄いからと違う?と言われてしまう。

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田植えは田植え機と人力の共同作業。ズボズボっと入る田んぼの土に足をとられ、へっぴり腰のヨシコがもがいている。機械が通ったあとの田んぼをならしながら、均等に植えていくのだ。5月とはいえ、この日はとても暑く額に汗がにじみます。1枚の水田を終え、お茶とお菓子で休憩。新緑の中での談笑は最高です!

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まだまだ違う田んぼでも働きますよー。

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機械で無理だった箇所は、僕たちの出番。素足で田に入るととても気持ちがいい。ぬるぬるとした感触に、土の香、そして目の前にヒル。血を吸われてもいいやとばかり、せっせと手で苗を植えていく。昔の人はこれを全部手で植えていたと思うと、腰が痛くなる。米は八十八と書くでしょ?それぐらいの工程があって大変なものなのよと、Uさんのお母さんが教えてくれるのです。

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今日、植えているのは「夢みらい」という品種。調べてみると「夢みらい」は、通常のお米に比べて、アミロース(でんぷん)含有量が少なく、程よい粘りと柔らかさに富む食感を味わえる美味しいお米だとか。品種の特性として「いもち病」にかかりにくいので、殺菌剤を低減した作り方ができる品種でもあります。

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朝から働いてお昼に終えたわけですが、その後のゴハンのおいしいこと、おいしいこと。お天道様の下でカラダを動かして働く喜びを感じながら、足や手についた泥を、豊かな水量をもつ農業用水で洗い流す。乾いたアスファルトに水の足跡をつけながら、家路につくのです。

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日野祭り宵山

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仕事帰りに日野町へ。お腹も減ったので惣菜屋さんに入る。店のおばさんが笑顔で話しかける。何しに来た?田植え?それはご苦労様。どこに泊まるの?小野!?また田舎へまぁ。誰の家?誰の家?そんなん山しかあらへんで。誰か迎えに来てくれるの?あっそう。それは良かったねぇ。そう言いながらお買い物。

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そのまま前の御菓子屋さんへ。これまた笑顔で話しかけてくれるおばさま。何しに来た?田植え?それはご苦労様。どこに泊まるの?小野!?また田舎へまぁ。誰の家?誰の家?そんなん山しかあらへんで。誰か迎えに来てくれるの?あっそう。まったく一緒の内容にヨシコと大笑い。

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今日は日野祭りの宵山に来たんです。針江で知り合った方のお誘いで約束していましたから。そうですかー。今日はわたしの子らも帰ってくるという・・・予測!親はアホなもんで、子どもから今、貴生川に着いたっていう連絡がくれば、すぐに迎えに行ってしまう。そんな御菓子屋さんの屋根の上にはツバメの巣。車と人が通るからカラスも寄らず、毎年、巣をつくり産み、巣だっていくという。

お待たせー。

1ヶ月ぶりにお会いしたUさんのお父さんは髪をピシっと決めて、颯爽と車からおりて来た。でもよく見ると、後ろ髪がピョコリっと寝癖、そして実はサンダルという、いかにも父ちゃんらしい出で立ちなのだ。今日から日野町のグリーンツーリズムとしてもお世話になるのです。

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夜。ご好意で金英町曳山、芳菊車をひく。この祭りに参加できるとは思っていなかったので、とても嬉しく、今でも山を引いた綱の感触がしっかりと手に残っているのだ。実はUさんのお父さん、お母さんは人気者?町を歩いているだけで、次から次へと声をかけられ、お酒も飲んで。そんな中、Uご夫妻は町の人たちに僕たちのこともしっかりと紹介してくださいます。それほど人と人が密接に関わっている生活なのだ。さらには一升瓶割ってケンカでもすればいいのにと、お父さんは祭りへの期待を膨らませ、町長さんも顔を真っ赤にしてニコニコ。そんな町長さんもまたアンタら来たんかと挨拶くれて、そのまま去っていく。今日は宵山。酔い止まぬ祭りの心は、誰にもひとしく宿るのです。

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日野町のグリーン・ツーリズム

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こういうのは消し炭から火をおこすんや。1925年生まれ、山仕事。イワナやアユ、魚釣りが好きなおじいさんが言う。おじいさんとは書いたけれど、その肉体は若々しく、いつも思うことだけれど、山間部に住む人は何歳までも働ける活力に溢れている。

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近くでススキの穂で遊んでいる子どもを見ておじいさんは、わしら戦前の生まれのもんは、ススキの穂に絵の具で色を塗って、聖火に見立ててな、東京オリンピックに参加しているような気持ちで走り回ったもんや。このあたりは水質がよくて、みんな井戸があった。子どものころは風呂焚きが仕事。井戸から水をくみ上げるんや。それはしんどいもんやぞ。でも冬の寒い日には真っ先に暖をとることが出来て、それは嬉しかったなー。せやけど、一度横着して、風呂の中に雪をいっぱい入れたんや。それで火をつけてたら、ほんの少しの風呂になってしもたわ。ワハハハハー!

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今日は朝から竹を割って、お皿をつくる。茶碗の割れたカケラで竹の内部を削り、ケガをしないようにする。そこにつきたてのお餅を入れて、皆で食べるとおいしいこと!!子どもたちは、餅をつくのが好きらしく、我先に競い合うのです。最近は機械で餅をつくか知らんけど、2日目の弾力が違うでー!と、人手間の偉大さを教えてくれます。

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こらー!!小便小僧は終わりや!と、ホースの水で小便、小便と騒いでいた子どもに雷がおちる。他所の子であっても、躾はどんどんなされていく。このような民泊という機会を作ることで、参加者だけでなく、受け入れ先のご家庭も活き活きとされる。急に全家庭に孫が来た状態となって、みなさん、目元がゆるゆるなのです。

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綿向山の麓で、白米が湯気をあげます。この日野町のグリーン・ツーリズム事業は、農家への民泊というカタチとなり、まさに始まったばかり。おばあさんが当然のごとくする手作業を、地元の主婦の方が、スゴイ!と感心(農家のお嫁さんでも、農作業をしたことがない方もおられます)。外からの参加者だけでなく、同じ町の文化交流にもなるだろうし、これからが楽しみな地域。また、どっぷりと日野につかっていると、町の良さが分からなくなるというUさん。しかし、外からの人を受け入れることで、その良さを再認識されたとか。

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参加者は何故か母と子どもたちばかり。お父さんはどこにもいないね。きっと忙しくて都会で仕事なんだろうね、とヨシコが言う。確かにそうだ。そしてお邪魔していたUさん宅の娘さんも、朝早くから都会へ仕事にでかけ、日野に帰るのは深夜である。そんな日常でも、ふと団欒する時間をもてた時、そこには穏やかな空気がゆっくりと流れているのです。

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わが隊も夕刻には帰宅し、家で食事の支度をしていると、ヨシコがお父さんの菜箸、とても使いやすい!と、日野の椎茸を焼きながらUさん宅のお父さんが竹で作ってくれた箸に感心しきり。いただいたバラの花が大阪でも咲き、日野菜が食卓を彩ります。日野の朝の味噌汁には金時人参。日野のお母さんのおもてなしの心と、お父さんの日野の米と、日野菜をもっと知ってほしいなぁという言葉が頭をよぎります。日野のすべての人に感謝して。

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日野の農家はバラの香りがするのだ

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エコエコ家族ですねー!

近江鉄道で日野駅に降り立つと、針江で知り合った日野町の観光課のKさんが迎えに来てくれた。自動車のない我が家は、いつも電車で移動していることを知って、日野までの電車時刻を調べてくれるほど細やかな人なのです。近江鉄道はガタゴトと情緒があって、トンネル内は減速、切符も懐かしい紙キップで、思わずニヤニヤしてしまう。

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ヨチュオさ~ん。こっちですよーっと、ヨシコが大はしゃぎ。今日は参加者が、日野の各農家に民泊し、農作業のお手伝いをするという企画があると知って参加。僕たちは、これまた針江で知り合ったUさん宅へ。小春日和の中、ジャガイモを植えに畑に向かいます。

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今日は男爵とキタアカリを。種イモの切り方をUさんから学び、せっせと準備。そして種イモに灰をまぶすことで、腐りにくくするのです。

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畑を耕す。子どものころ、家には畑があったので久しぶりの鍬仕事。サクッサクッという音をたてて、表面の乾いた土が下の土と混ざり合う。30cmごとに深めの穴を作り、そこにヨシコが種イモを植えていきます。夕陽がキラキラとしていて、本当にのどか。目の前に新しいトンネルができたことで、町との距離は近くなったけれど、雨が降る前に必ず来るサルたちが、あまり来なくなったとか。種イモに土をかぶせ、カラスの食害も防ぐために籾殻を撒いていきます。

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ジャガイモ、ほうれん草の種まきを終え、今度は椎茸の菌を木に埋め込んでいきます。ドリルで原木に穴を開け、そこに埋め込むのですが、となりのおばさん(Uさん宅お隣歴60年!)が、こんなもん、木が早く腐ってしまうぞと大笑いするほど、一本の木に穴を開けてしまいました。こんなにも囲っているのに、小猿がスルリと入って椎茸を親猿に渡して盗んでいくんやと、近所のおばさんの栽培所を見せてくれました。そのとき少し山に入ったのですが、おばさんはものすごく早い足で、タタタッと駆けていく。そしてこの木から椎茸が収穫できるまで2年かかると聞き、いつも食べている椎茸のありがたみを知るのです。

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久しぶりに土を耕し、種を植えると、今度は収穫が楽しみになる。今回の農業体験は、やっぱり田舎に住みたいなぁという気持ちをまた高めてしまった。食べることが大好きだから、自分で食べるものぐらい自分でつくってみたい。何よりも家族で自然の中で作業するということが、例え重労働であっても、とても楽しいだろうと想像してしまうのです。

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そしてUさん宅のお父さんは粋な方。自宅をバラの花いっぱいで迎えてくれる。(リビングから、トイレ、何と浴槽の中まで!お歳暮もバラを持っていかれるとか)そして地域の歴史が大好きなので、夜遅くまでお話をすることになり、帰宅された娘さんたち共々、本当にお世話になりました。何よりも全員で和気藹々とつくった晩御飯のおいしいこと!皆さまもぜひ、日野に。

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