環境問題

自然の色を暮らしの色に

主役は空と太陽と星と森、そして四季を謳う「箕面森町(みのおしんまち)」の広告が電車の天井からどこまでも連なっている。ヨシコと顔を見合わせ、ものすごく悲しい気持ちになる。履き違えられたグリーン・マーケティングとはこのこと。

そもそもそれを知ったのは箕面の滝を訪れたすぐだった。新御堂筋のカルフール付近から箕面の滝の上流を通過し、止々呂美地区を結ぶ5.6キロのトンネル、その名も『箕面グリーンロード』。実はこの工事で出た湧き水が、周囲の水系に変化を起こしているのです。湧き水の量は毎分7.4トンにのぼり、工事開始後、一時は5つの川が枯れたそうです。

その対策として道路公社は、川の水量を元に戻そうと、ポンプを使って湧き水の一部をくみ出し、トンネルの上を流れる川へ戻しています。自然に配慮しトンネル開通後は、毎分2.35トンの水をポンプでくみ上げることで、川のうち4本はほぼ元の水量に戻るといいますが、おかげさまで水質が変わってしまい、飲めなくなってしまいました。年間にすると、ポンプの電気量で約3,000万円程度の電気料金がかかります。今や府民の税金、たれ流しの滝。。(※もともと箕面滝の上流には「箕面川ダム」があり、箕面グリーンロードによる流量減少の復元の時点で「人工化」したのではなく、それ以前に箕面川ダムが出来たときに、既に「人工化」していたのである。また渇水年と重なって取材し、いかにもトンネル工事がこの問題の原因だとして報道しており、トンネル工事によって「人工化」したという報道は全くの虚偽であるという見解は議論のすり替えであろう)

さらに大阪府は98年から、総事業費2,011億円をかけ、1万6,500人が暮らすニュータウン作りに着手しましたが、絶滅の恐れがあるオオタカの巣が発見されたうえ、地価の大幅な下落で採算が取れない見通しとなり、開発は2001年に中断。ところがその後、府はすでに工事が着工していたことなどを理由に、街の規模を大幅に縮小して工事を再開。全て分譲できても750億円の赤字。

そもそもグリーン・マーケティングは「顧客や社会の要求を、利益を得ると同時に持続可能な方法で確認し、予測し、満足させることに責任を持つマネジメントのプロセスである。」と定義されています。誰の社会の要求を持って街づくりがなされるのか、自然の色を暮らしの色にする人が望む開発ではないのは明らかで、ましてや「箕面森町(みのおしんまち)は元にあった樹木の復元、生態系の維持を真剣に考えながら、街(いやいや里と呼ぶべきでしょうか。。。)づくりを実践しようとしています」ということを言うのであれば、何故、森を切り開き、山を削ったのか分かりませんし、オオタカと暮らせます♪という前に、わざわざ私たちがオオタカの住処に侵入してしまったことに気づかないのでしょうか?切り開いた森はすぐには再生、ましてや元には戻りませんね、未納森待ち(みのうしんまち)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)